夕暮れに 二人になりて 話する 暗い過去から 今の今まで
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柿の実が たわわになりて 風誘う 秋の夕べは なぜか悲し気
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地面へとベビースターがこぼれ落ち床が空なら満天の星
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月見草 だいだい色にしぼんでも逢えた夕べの夢まだ見てる
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いい短歌出来たと思って文字数えふざけるな55477
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ぽろぽろと落ちていくのは音もなく木の葉の赤や黄にも染まれず
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「ウクライナ なんてかわいそ!」 お前らのいい人ぶりっ子 儲けのネタだ
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報復の報復が生むワッハッハ 兵器産業笑い止まらず
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ノーベルもオリンピックもユネスコも 欧米さまの威張りの装置
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男性はいつも異性に育てられ 女性は育つ同性の手で
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ドロシー著 男女の違いのおおむねは 育てられ方違うからだと
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足早に季節は進み神無月 人手なくても柿の実はなり
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自意識を上から見ると冷やり汗 乾く間もなく無駄話
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えっつばめこの仲秋に遅刻したか南下の隊に
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金剛のユカイな歌はクセになり 君はともだちいつも俺がいる
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ただふたりいっしょがよくてパチンパチン縁を切る宙にただよう風船になる
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散り紅葉 散歩道さえ紅く染め 君と歩んだ 月日も偲び
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真っ青で無情・無慈悲な「終わりね」を聴きたくてつい「ごめん」と言った
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この命 過ちのかたち知るために 人の形で学びに来たらしい
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目の前にあるモノ全て「わたしの」だ。私が作ったモノは無いけど
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虫とりのように手足を遊ばせて 時の川泳ぐ言の葉をすくう
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私には制御不能な胃や腸も私の名義にして生きている
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傾いた秋の陽ざしのひまわりの 稲穂にならいこうべを垂れる
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恋とかに資格は必要ないんだね 揺れるカーテン、あなたはいない
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瞳より街角のカフェを見てたけど、それでも好きとかおかしいのかな
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いつまでも 湯がたまらぬと 浴槽の 底を見てみりゃ 栓が斜めに
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七〇億 二十四時間 栄養に 育つ怪物の寝床はどこだ
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とぼとぼと背中丸めて帰路につく私のうしろに十六夜の月
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申し訳御座いません、と項垂れて パチン爪切る君はしたたか
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イチジクの柔い果実を割り開く 貝殻の爪は同じ濃紅こきべに
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