口の中火傷するから美味しいと 鉄板を見つめて強がった君
4
焼きたての紅葉頬張る君の目が 煌めく水面のように揺れて
4
かみさまが正しい目玉をくれました(きみの笑顔が歪んで見える)
4
夕どきの屋根から雪の落つる音大きく響き春の兆しか
13
読書して歌を詠んだり居眠りと   待合室の時間の濃密
6
ほとばしる柑橘系の雫なり 少女だった日の母の面影
4
悲しみは深海眠る瓶の中閉じ込めておく忘られる迄
5
本詠まぬ 我が足止め 「短歌集」 なにも響かぬ みなさんのが🙆
10
駿河湾カメラかまえて船の上真白く光る富士は惜しまず
14
うたごえを幾つも投げて蝙蝠のように詩性を定位している
5
さっきまで超神ファンサだったのに撮影タイムで爆睡赤子
7
「歩こうぜ!早く走って転ぶバカ」チラシの裏に君の友情
16
青年は 尖りたるも繊細で 尾崎豊の世界観纏うなり
10
当事者と名乗ればそこが居場所だね属することのなま温かさ
9
じえいたい 防衛 災害 ふたしごと 災害知識 隊員もほしい /FEMA(アメリカ連邦緊急事態管理庁) i的専門家
7
時雨去り窓の雫越しに映ゆ朱鮮やかなまんまる夕日
13
道脇の まだ背の低い 菜の花に 落ち着け気持ち 明日は受験日
7
染み渡り 子どものように歩いては 日向で油断 脚がずっぽり 
7
バブル期と おなじように 大企業 たまったお金 株こうさくに /自社株がい M&A
7
かぎろの 春の花むけふの日に 初音はつねきかせよむめうぐひす
6
綿ぼこり風に飛ばされ流されてふうわりふわりどこへ行くのか
5
すやすやと ねむるちま猫 手足のびー 肉球にくきゅうぜんぶみえているなり
13
「なんねんも まえからきれてて いましてない」 統一(教会)かんとく 文相利害カンケー
7
こっかいの しつもんとうべん ききおぼえ なんねんまえから かわらないってことね /バレなきゃしないじみんとう
7
病院で 年だからねで済まされる 年になってた 我お大事に
13
あの頃と 変わっちまった 嵐山 「君もね」と囁く 大堰川の水面
6
年を祝ふ神の御前の玉榊霜幾度か咲き替はりなむ
5
神風かむかぜの吹きも払はぬ霞かな御裳濯川みもすそがはの春の曙
5
ちはやぶる神の御前に祈るかな今新たまる年の行く末
7
若水に映るは老いの影なれど汲めば心ぞ新たまりける
8