服を脱ぎ着てまた脱いで着る朝の後始末のため折り畳む夜
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人生は引き算よりも足し算で 積み上げたいな、と今を生きる
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故郷は遠くにありて感じられ 空気と同じ地元に住むと
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倖せの尺度を探す四十三 子百歳まで生きたいと言い
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夕方に洗濯物を入れる日を特別の日と思えたら吉
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百万語費やすよりも絵と対比 平和と戦争俊太郎の眼
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始発から見おろす街だけが私の景色だから、明けないで、夜
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どんなにか美しかろう人類が滅びた跡を照らす月光
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あの魚屋只者じゃない襲われてとっさに鯛を買わしたんだよ
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大阪の一家に一台たこ焼き器?そないないやろウチにはあるけど
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あのねママ今度の先生変なのよだってちっともエッチじゃないの
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Crazy about your loveなんてさあステアしないで直接ゆってよ
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高い空 響く歓声 砂ぼこり  トラック走り 駆けつけるキミ
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意味も無くカロリーメイトを消費する県下最弱平和主義な僕
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同じ曲ばかり聴いては飽きていく そんな愛し方しかできないけどいい?
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秋後半 なかなか見ない 紅葉よ 都会の木々は 季節わからず
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淡くとも光放ちて過ぎしことその後深き闇より知りぬ
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おとなりの ラジオみたいに話す声 ほうほう今日のテーマは"旅行"
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来月には 雪に変わって消えるだろう 雨音が少し愛おしい夜
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わかってよという眩しいその甘え  自分勝手で羨ましくて
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ご褒美はカードがいいと玩具屋へ 手作りカードは下にお下がり
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友達と笑顔で話す瞬間を気付かれぬよう隠し撮りかな
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気付いても倅は妙に澄まし顔 皆の前ではふざけないキャラ
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遠巻きのビデオ撮影全集中 中肉中背見失いがち
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他県とは一線画す赤青黄 チームの色分け山の名冠す
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感染し観戦できぬ友家族 水と見舞いを置き配の朝
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コスモスの花の言葉は色により色々あると知ったこの秋
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野分だつそなたになびく荻の穂ぞ思ひみだれてやがて伏しける
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艶々な黒髪流れるその肩に私が凭れていいものかしら
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大会の前はみんなで朝焼けを音楽室の窓から見てた
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