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ある人が 真理の山を 登ろうと 憐れみの川 溺れぬように
3
憐れみは 天から下る 雨のよう 砂漠を濡らす 命の恵み
2
真理とは 人の望みや 悲しみで びくともしない 巨岩の基
3
ならぬこと ならないことを 求めても 捕まる以外 終わりは見えず
2
窓を開け 呼ぶ声がする 人の名を 間違えている 愛しの君の
2
夕餉にはポークソテーだ『肩ロース』
(
お や こ
)
母娘
ふたりで愛を語ろうす
23
ミスチルの桜井さんも恋の歌歌う時には胸痛むのか
2
まずまずと言うのは謙遜本心は上出来だよと君顔浮かぶ
2
荒事の歌舞伎を観たあと下駄揃え足袋のよじれをそっと整え
5
見送って荼毘に付したる肉親の想い出がもう我が身の内に
5
帰り際振り返る君言いたそう派手な言葉は今夜は止して
1
ヒヤシンス青い花びらチリチリと胸に刺さりて傷む恋情
1
梅干しにぬか漬け胡瓜紅生姜 酸っぱいものを体が欲しがり(疲れてる?)
14
日常の忙しさを君
輪舞曲
(
ロンド
)
など言うのは止して靴履きたまえ
3
上げ膳も据え膳なども構わないそんな器量は直りもしない
2
宍道湖のしじみは名物だと言って帰宅する父ホクホクの顔
5
起き上がる私に君が差し入れた朝の明かりが視界を照らす
5
三月に三時に淹れる珈琲をアイスにするとは思わなかった
7
降り注ぐひかりのどけき春なれば集いし人の輪こそ花なれ
11
良し悪しは別だが石破答弁が変に楽しい言い方の妙
13
すやすやと よいおてんきの まどぎわで ねこたちならんで
ゆめのなか
(
夢の中
)
なり
19
十六茶 そんなにカラダによいものか 今月ロキソニン飲まず乗り切った
15
寒くない風吹き割れた雨樋がどたばたと鳴る
春陽
(
はるひ
)
注いで
14
自分下げ 止めてと懇願「かわいい」を 受け入れてよと 尻むず痒い
2
カゼ吹いて 花粉とウィルス舞っている 大丈夫俺は飛ばずにここにいる
2
金曜日彼女らしくない失策で矜持の黒が目尻に滲む
2
先頭車両より眺む 爽快に 車窓に映る 線路と桜
20
どの町も交替制で夜が来て孤独のノルマを引き受けている
3
ねえ聞いて聞いてもあるし聞きたい聞きたいもあるのキミに逢いたい/三月下旬
9
親知らず抜かれるとも知らずに そこで聞け俺のアンダーザーシー
6
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