傘傾げ今日も見上げる通り道日に日に咲いてく梅を見付けて
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冬晴れと 夢見る若者 そこにあり 共に願うは 春の訪れ
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寝たいけど 本をパラパラ 時間過ぐ 「嵐が丘」に「おちゃめなふたご」
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先立たれ追慕の歌に祖父重ね 河野裕子と永田和宏
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家中の暖かい場所めぐったら必ずどこかあなたの寝床
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空腹のあまりに目が覚む深夜二時 小便以外に生きており、われ
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お昼から 母と弟とカラオケに カーシェアファミレスカラオケ、みな予約(祝日だし)
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数年ぶり 実家の自室へやで寝たけれど 本だらけかな ミニ詩集懐かし
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ダイエーの 葉っぱの元気な さがほのか あまおうよりも味が好みだ
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おじいちゃんそれ本当に短歌なの 私のこれは川柳歌だよ
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他人ひとからの思いもよらぬ褒め言葉嬉し恥ずかし幾つになるも
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最後は気持ち明日ボクシング世界戦王者挑戦者より熱くて
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木の熟成を味わって釘使わない指し物家具を買ったら技巧
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報告を怠るいじめ可能性市教委「不適切」の大雨
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むつの花 歩く速さで キラキラと 無数に咲いて 陰も日向も
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戦火が怖くとも帰国する決断のウクライナ人避難家族は
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目の輝きが良い印象を与えると言われて今はモテ期のつもり
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満足ヘ順序通りに行われることを信じて今日からが古希
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ずるずると続きはっきりする機会まだ雨だから晴れる日を待つ
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ニッポンの三十年の鬱憤を晴らす株高いつか来た道
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口やかましい人に気分は台無しのもう帰ろうかなのに遣らずが
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花訪ね遥かな馬の背連なりし 断崖のわき癌の道行く
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春風が さらって 三年の恋は 君と最後の 話もせずに
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おお!今日は上手に啼いてホーホケキョちゃんと聞こえた応援してるよ
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つまんないパーティーふたりで抜け出して何をしようか 散歩でもいい?
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散歩する道幅ずっと広くても縁石のうえ君のゆく道
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煙突にたなびく煙見るたびにここはかけがえのない僥倖
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春陽浴び 樹々の聖霊歌い出す 疲れし人へ力の歌を
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食べ過ぎで腹が出て来た糖尿を忘れて医師にまた怒られて
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英明節の炸裂だまた寒いなと言うも妙子は愛してくれる
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