虚脱感。黄土色した日曜日。ピザでも食うかとウーバーイーツ。
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寒いので冬眠させていただきます ひとり宇宙で春待ちロケット
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緊急事態条項可決後の日本 その権限の意図する処
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風が哭く 窓ガラス一枚隔てても その音だけでなんだか身震い
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道路脇 柵に誰かの落とし物 小さな帽子 山茶花と待つ
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「おはよう」と声かけ 返事はまず伸びを(のびー) ねこのあいさつ お鼻スリスリ
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ジンジャーマンクッキー今年は焼けぬかも 昨年作りすぎたの余った>年末まで食べてた
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シュトーレン やっとスライス 食べ比べ あと一週間 食べきれるかな(笑)
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今日になり私はやっと思い出す 寒い冬が好きではないこと
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懐メロの『マルマル・モリモリ』聴いてたら、心も体もまだ軽くなり
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天の神20時からは雪ですか? 極端すぎるあなたは気分屋
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手袋をグローブボックスに入れてああ、そうだなと思う雪降り
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細きくだ命を繋ぐ素人の家族が担う経管けいかん栄養
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動けてる認知症は寝たきりのサポート程はあの頃に無く
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私だけ忘れられたの何故なのか問いたい母の命日が来る
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一九三八年四月一日かつて国家総動員法の制定されき
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救貧院――。否、一群の兵隊に仕立て上げてゆく配給切符
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父の買う赤黄色缶榮太樓飴の描写はネガカラー色
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戦争にゆかさるるわれらの平和 「今そこにある危機」を忘れて
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冬将軍 寒風引き連れ到着し ようやく師走の気が引き締まる
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神棚と戯れている幼子はぼくが神様だという顔で
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昨日とは うってかわった 晴天の 街は希望の 象徴と呼ぶ
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ポケットの 中で一年 あなたから 貰った時計 まだ動いてる
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「新しい治療をするか迷ってる…」痩せた背中で気持ちを吐露する
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日めくりは三日前なり記憶では昨夜ゆうべめくったはずであったな
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因と縁ナチに侵されナチとなりジェノサイドされジェノサイドする
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さなかづら のちもはむと言ひかたむ かたみむだあかるかの日に
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ないものを あるかのように 装えば あるものさえも 無きに等しき
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暗闇ででどうどうめぐりの考えが 雨戸をあけて光で急転
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情報は 麻薬のように 人を食い 滅ぼしてゆく 光ファイバー
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