寝れなくて頭の中を覗いたら無数の羊が鳴いていた
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※ふわふわの大政翼賛会が出来上がるまで暫しお待ちください
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現実を見るとサ病むよねだからさァ、ゾンビみなごろしのパレード!
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体育祭私が一番輝いた そして授かる赤点用紙
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夜零時足の上に犬の顎重さ可愛し温もり眠る
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アドベント身震いしながら出歩いて充電切れまで通話する冬の暮
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チョコケーキ今日は特別クリスマスサンタの分もいただきます
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喉の奥 つかえて出てこない言葉 吐くのは弱音 締めれば楽ね
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生酒をワイングラスに注いだら香り爽やか新年願う
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振り仰ぐ天井にある換気扇格子の隙の誰かのまなこ
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愛したら破滅しそうで五十路なる恋に狂った女は醜い
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その昔、夫であったあの男性ひとのメールを全て読みつつ消した
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幼子の 頃の夢なり バスガイド 切符を切って バックで笛ふく
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本当の名前はかなり平凡で その名のような 平凡が好き
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腕いっぱい 抱えるほどの 白菜の 年輪のよな 優しさ食べる
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飛行機に 乗って知らない街に行き 市場の林檎を 一つ買いたし
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継続は力であるというならば この死にたさもいつか実るよ
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激辛のラーメンの味噛み締める 焦げる内臓生きてるわたし
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重たさをこの身ひとつで受け止めて ころがりつづける日曜の昼
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用意した 家族のための モーニング サラダ果物 トーストと愛
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としのせは ぬくまりたくて コルベール ヘップバーンと シャーリーマクレーン
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膝軋み 乾風に喉灼けようと 市民ランナー 実存に至る
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雪降って別居先からライン来る復縁と思いきや教育費
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「なんでやねん」教えた私が 悪いけど ツッコミ鋭く 孫にたじろぐ
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どうしてを 何万回も 繰り返す 今日の私は 無邪気なドングリ
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控えめで 無口で静かな人だった 自分の中に もう会えぬ父 
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秋の日の一番いいとこ総取りし日向ひなたぼっこやお茶を飲んだり
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寝坊してゆっくりと喰む朝食は一泊朝食五千円也
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寒空を 少し温め 野に帰す 朝には陽気に 変わるのだろう
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夢の中 もいちど長女猫あのこを抱けたなら 遠きぬくもり また鮮明に
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