始発電車、久々眠い皆さんも💤朝寝痛勤
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医療にもダイバーシティをと新年は夢のクィーンズ・クリニックせむ
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寝る寝ます寝る時寝れば寝ない寝ろ 寝れない下一段活用の夜
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他人だが我が膝の上に座ればと言ってあげたい満員電車
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生きる意味問われて答ふ 朝の来て また生きられる!空の青さよ
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耳垢は おもったよりも ねぶかくて ひっぱるといたい ぬらしてはがす /薬で濡らし週一治療
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「無理するな」友のいつもの声ありて 少し笑って無理する私
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午前二時二十二分の暗闇に 希望灯しつ 歌詠む我は
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あなたなど忘れていると 言いながら 心の奥に 嘘の種植え
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辛いこと 話してみれば少しだけ 楽になるのが心のシステム
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おろかだな 「置いてかれた」とか思うなど 別に一緒にいたわけじゃない
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「サンタさん 園長せんせ なんだよ」と 耳でささやく 孫の複雑
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三月の 日差しのように 冬の日を 慰められる 我になれたら
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野を焼いて凍える山を越えたなら星に願いを海で死にます
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老人と子供に席を譲るマシン幸せなんて願えないけど
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今日の服どう? って訊く私の家の布団に積もるたくさんのif
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教室の小さな怪獣つまみ上げ君は怯えないヒーローだから
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太陽へ向かう羽もいでまだここでヒーローの活躍を見せてくれ
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今日の内家まで運転できるだろうシンデレラには新車のジープ
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直視できないイルミネーション 今年も脳を灼く真鍮 愚かで
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静かなる雪を払った素手の先ドアミラーには母親の我
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今日はだ いつもの酒と 眠剤は 僕を眠りに 誘ってくれない
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「君が好き」 そんな言葉を 飲み込んで 海底に沈む 貝になりたい
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生きている あかしのような 耳鳴りが 僕の眠りを 妨げている
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駅近の コカ・コーラの 色せた 赤いベンチは しぶとく現役
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だとしても だとしなくても どうしても どうしようにも なかったけれど
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懸命に喃語を話す君の声 表情からも想いが伝う
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瞬いたイルミネーション焼き付いた 瞳の奥に君の笑顔が
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朝起きて 布団を出たく 無くなった 寒くてプラス 猫もいるので
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ひんがしへ干潟をすすむ引き潮と光の海をひらきつづけて
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