気分屋の 自分を許して 生きようと 常に何個か 選択肢持つ
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近づくと 遠くの何かに 気が付いて 適度な距離を 探り探り 
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くらい眼で洋菓子を売るコンビニのサンタとおれを救ってほしい
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秋風に 吹かれて揺れる 穂を見つめ そっと呟く 君がス、スキだよ🌾
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あなたには 長生きをしてほしいから ポテチは私が食べてあげます
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裏金が 会計こじん 一存なら なんのもくてき だれがつかうか
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みてごらん冴えた聖夜に祝福のない弾道が飛び交っている
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ひとりにも慣れすぎていて翌朝の安いチキンを待ちわびている
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褒められて 慣れてないから 空笑い 嬉しいけども 期待しないで
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宙ぶらり 落とされまいと しがみつく 自分みたいね コートのボタン
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雪下ろしひとりでするなヘルメット命綱より更に困難
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僕たちは 二人出会って 四度目の 春を待たずに ここでさよなら
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アレルギーなければ髪を染めてみたいけどまぁこれで困ってないよ
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本日はコーヒー豆に飛び込んだハートを見つめて大人になる日
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かじかんだ指先そっと触れ合わせ指切りだけをできないでいる
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半袖と半ズボンの少年を 冬でも見かけた昭和の時代
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短歌うた始めはや8ヶ月 わたくしの今年の漢字は「詠」一択いったくです
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九十円 大根みじかく 葉はながい きざんで味噌汁 ほとけとおれに
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眠そうなねこがこちらを眺めてる オヤツはすんだよ ゴハンはまだよ
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めんつゆのちからあなどることなかれ 私の料理が三ツ星になる
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頂いた大根全部煮てしまおう せっせせっせと面取りをする
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ドライヤー内巻きにしても知れている 前髪伸びすぎ 限界突破
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紅茶オレ ミルクで割ると真っ白け(笑) スコーンの供は 紅茶よきかな
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「ねえあんた」「彼氏はいるの?」「結婚は?」「○○ちゃんはもう二人目よ!」年末の帰省のたびに増えてゆく母の小言を右から左
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チョコレート無性に食べたい十七時二つ食して点滴外す
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精進す スイカできたと子供たち新緑の色秋時雨に見る
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陶然と四合瓶を空にして一生モノの孤独を濁す
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大根を煮込みつ本の整理する静かな幸せ 雨予報の午後
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口よりも スープ欲しがる客人の 口髭あご髭香るコンソメ  
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母さんに漬け方をきく大根は適当塩は?てきとうと言い
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