湯豆腐を頬張る頬は紅色でまだ年末は来ていないのに
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泣いている愛する人に与ふべき夜と夜明けと花を答へよ
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文化人ムーブかまして一人で美術館に向かう月曜日
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いちごみるく飲みたいなぴんくでしろであまあまなやつを
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二段飛ばしで降りる階段どっちが先に着くかいざ勝負!
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逞しい涙みたいに温かな雨ばかりふる羨ましい夜
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これ以上忘れないために目を閉じないでいるような恋をしている
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レモン見て唾も止められない俺が 泣かずに見送るのは無理だよ
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くすりゆび空いたままだよ君が言う待っててあげたのと私が笑う
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微睡んで閉じた瞼の裏に在る親友の姿早く会いたい
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紅葉が見たいと言って聞かないの子供みたいねでも好きよ
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差しださぬあなたの右手が恨めしく離れて一人海辺を歩く
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たくさん食べる私すき?そうだねじゃないのすきって言って
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手を入れた上着のポケットには紅きはずのカエデが茶に変わりぬる
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誰の為?自分以外に優しくするのまずはそちらが優しくしなよ
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寄りかかって目をつぶっただけで門限になってるなんておかしい
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xをおしゃれに書くやつのせいで蛇が絶滅しようとしてます
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何倍も温かいのよその心貴方がくれた缶コーヒーより
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湯気を吸い熱を噛みしめ舌に乗るほんのり甘い白い宝石
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皺ばかり刻まれた手におんなじ手重ねて歩く少し似てきた?
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気をつけていってらっしゃいその言葉あなたの背中あと何度
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私のことで悩む君がかわいいから手を差し伸べたくなったの
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恋人に求める物を答えては虚しくなるの私に無い物
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「また会える?」あなたの答えきく前に返事できないようにくちづけ
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「クロネコさんカンガルーさん飛脚さんあなたたち干支えと何?」「はい、辰です」
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泣いている時の感情悲しくてから慰めて欲しいになる時
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中澤系つぽい短歌などつくつてももうこの世界にはゐない系
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少年と少女が出逢ふとかならずや愛とか傷とか死とかが生まれる
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いつのひか撃ち切られるこの人生の物語に撃つとうてんくてん
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物乞いがチャイム鳴らしてやって来た 瞬間悩む二千円くれ
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