キミに葉を 突き立てるなら 先ず俺を 刺すから別に 安心してね
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あの日から 不健全な 快楽に 溺れるあなたと 踊れぬ私
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届かない。 何もえない なまごろし 何処まで引くの 地獄の彼方?
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お空からいちばんはじめに落ちてくる雨 虹の端 空の境目
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幻日のうえを飛ぶ蝙蝠傘とミシンが出会う夜に乾杯
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歌詠みの記録か日記か芸術か 判ずるべきは己に非ず
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誰だって誰かを失い生きていく 色んな後悔心に綴じて
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世の中の 役に立ちたい理由じゃない 君の支えに なりたかっただけ
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ガビついた無線に返すきみ見たら無性に名前を呼びたくなった
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青空に透かしたパンの空き袋 コーヒー片手の君に寄る肩
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「手伝って!」カードに増えてく春色のシールを指にニンマリの友
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残業が 増えよが誰も推さないし ひとり唄うよ 「Progress」ジャン!
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龍淵りゅうふちの死せる水面みなもにのぞきこむ久遠の星も今はねむれと
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「好きなんだ」そう言ったんだ 心臓が 怖いくらいに 鳴り止まなくて
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どこまでも空が青いと知ったのは天井のない青を見てから
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この気持ち 幾億光年歌おうが 端から見たら ストーカーだよ。
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ゆらゆらと 揺れるあなたと 横並び 記憶されない 平凡な時間
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誰彼も 私の顔を 照らせない どうして私は 月なのだろう
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嫌われないことに重きを置いたコミュニケーションじゃ縮まらない距離
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ラジオからこぼれるチェンバロの音軽やかにシャツ羽織るよう
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日々死にたい なんでかな 生きてて良かったと感じるためだ
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大切なものは全て内にあるとわかりつつそれでも遠くへ飛びたい五月
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吸血鬼 狙う献血バス よくみたら赤い十字架 もう大丈夫
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ちょーサイコー!と早く死にたいで構成された低レベルのサウナがあたし。
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ホントはねピンクとか青とか洋服とかじゃなくてあなたが褒めるから好き
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今っぽく? 曖昧な指示 するモニター 欠けてくドットは 灰白チェッカー
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キモオタで ごめんね常に この気持ち なんか毎日 まぶた重いし…
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締めつけの弱い靴下買う前に終わらせておく関係 豪雨
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期せずして夫の飲み会二夜連続 私の頬も緩みっぱなし
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退職の学友ともより「一献傾けん」 何年ぶりかと夫の頬緩む
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