いつか美化されちゃう思い出なんかより わたし、あなたの傷になりたい
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梵天ぼんでんの一等奉納競い合い男四十二湯気立ち昇る
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春来るも 天に召された 若人に 安らかなれと 願うるばかり
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君が好きな赤いリップを唇に塗って行くのよ地獄の一丁目
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信号が点滅してもゆっくりと歩く気づいて私はここに
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川辺とか歩きたいなと思いたちその為だけに3キロ歩く
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音楽が僕の脳にやってきて脳信号は途中で途絶え
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ばぶちゃんが、二人に似てると良いと嫁。娘に似てりゃ良いと俺。
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舞ちゃんと、貴司くんがさ、じれったい。早く窓越え、舞いあがれー!
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髪生えろ!AGAに励む俺。ん?待って。父さんあなたの齢。確か65だったね?
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医師曰く、母ちゃん無事だ!子供達、手叩き喜び、母何が?
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久しぶり埃払ってギター抱きボロンと弾いたら涙がポロリ 
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患者様?家族と思い?暴行か?お客様でしょ?滝山病院
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最期の意地と 言わんばかりに燃え尽きて 細く長くが嬉しいのにな
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ゼロキロをオーケーと読みいくらでも熱量摂れと誘っている眼
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気球さんよく来てくれたねありがとう軍拡の声更に増します
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スーパーの給水場は社交場で 譲り譲られ「ぼく、いくつなの?」
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柔らかに三寒四温ツンデレのデレが増えてく正直じゃん、春
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夢醒めて どの世に戻るか決めるのは 自分次第と わかりながらも
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寒空に姿形のなきものを端末片手に垣間見る
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ベランダの虫の死骸をいつまでも片付けないでゆっくり朽ちる
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履歴書にキュアブラックと書きつけて丸めて捨てる美墨なぎさ
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超低空飛行のカラス飛んでくる どっちが避ける?やっぱり俺か
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自販機でミルクセーキのホット買う ささくれ立った心に甘さ
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ご馳走を食べる瞬間目が覚めた 二度寝をしたらまだ残ってるかな?
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ディストピアに成れとぞ思ふ学校も就職先も考えたくない
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盲目は見て見ぬふりのその先で、高級シャンパン味がしねえな
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話飛ぶ 妻の相手は 一苦労 振り回されて 楽しむことに
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空想や 嘘が渦巻く この世にて 何を信じて 何を疑う
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人間は 善悪を知り 行動し 善を選べば 幸福となる
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