とても我が「」あたひとわけなど見出さじ 我は鯨になりて消えなむ
7
君らはつひに縛られたるばかりなり 我がごとく飛び立つべきことぞ
5
三日月を取ってあげたい人もいない部屋の広さに爪切りが鳴る
8
病とは長い付き合い四季巡り 友になれずも一緒に生きる
26
それぞれに人生ありて語らずも幼馴じみと笑い合う夜
19
立冬を待っていたのか初雪はバサバサとふりピッタリと止む
23
立冬の木枯らしを行く友叫ぶ『養老山脈燃えてるみたい』
8
待ち望む刃のような三日月は目論見はずれあゝ雲隠れ
22
的中の予報と思う紛れなき雪の庭へと足跡のこす
19
バースデーソングを歌ってくれるのは まだ愛が有ると思ってよいか
17
クリスマスケーキはチョコのよていです 今年最後のイチゴなるかな>お誕生日ケーキ
13
ときとして せなかほっこり あたたかい ばっくはぐかな しゅごてんしさん
18
心臓は中身を使いおわったら穴をあけてから捨ててください
8
ほんとうに大事にしたいお友達 片手に収まる分だけでいい
8
チケットをモバイルスイカに紐付ける出発前夜の悪戦苦闘よ
14
寒い明日言動友と共にして変わらないのに移りゆく日々
5
群青の 夕刻出ゆうこくいずる 三日月は 田舎いなかたみに いやしの光
40
街中にモーツァルトを響かせばメンクリ無しに人生けるやも
7
きゅきゅらと くりやでおとする みてみれば ネズミほいほい せんかは二匹
15
冬立つが 部屋の隅には 扇風機 居心地悪そに 頭をこうべ垂れる
22
ひとりとは宇宙のはてに両の手を伸ばせは届くそのことなのだ
10
目が覚める朝の部屋は冷たくて揺れるあなたの肩に触れたい
9
辻󠄀角に座りてスカートはためかせ寒いと言いし少女ら四人
8
何も無い人と伝えず伝われるそんな空気を望まずまといし
2
何か書くそぶりを見せる奥様も火宅と消える寂しきひとかも
4
我儘な幸福に縋るわたしとは ここでお別れ だいすきでした
4
女子高生、最後の季節訪れて 蝶々結びでマフラーデビュー
10
レストラン誕生者ケーキのろうそく吹き消すお祝いわれ憧れる
11
銀の爪プラン変更説明す誇りと矜持きょうじこのに在りて
5
朝のおかずはなんでしょか たらこになっとは出るでしょか いつもとかわらぬふりかけじゃ 朝の電車もままならず
6