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里帰り実家の近所の御婦人の深掘りの問いは無きこと願う
13
駒ヶ岳ロープウェイで千畳敷気温十五度の天国に着く
20
弁当をのぞく時弁当もまたこちらをのぞいて「いただきます」
10
合歓の花咲くときポンと音がする電車の中であなたが言った
9
思い切り叫びたかった十六の僕はギターを弾きたかった
7
どこまでがきみなのかな 内臓のない抜け殻を愛し続ける
3
からふるな形が浮かぶ消えるしてきっともうすぐ眠るんだろう
3
おむかいのマンションの明かり眩しくて真っ暗にならない部屋 眠い
4
星に太陽が含まれないように特別な名で呼ばせてほしい
4
靴落とし橋に体重をかけて飛べないんだよ落ちるだけだよ
3
しあわせ、だ サイズも合うし似た色の愛を持ってる人に出会った
6
もしきみが死んでもわたしはずっと好き 通りがかりの花だとしても
3
きみが飲んだ酒の瓶を持ち帰る 花瓶になって紫陽花が咲く
5
雨降ると徒歩で来るきみと一緒に帰れることを期待する季節
4
まだ夏は始まらないで 夏を始めるときはきみと迎えたいから
4
少しだけ涼しい今日と思いても温度計には三十二度だと/感覚バグった
8
彼
(
か
)
の岸に通じる電話あったらと 声が聴きたい話がしたいよ
25
焼きたてのコロッケパンを買いに行く 娘も吾もおいしいにおい
21
蔦の葉に雫光りしあの朝を思ひ出すなり 母の命日 /三回忌
24
好きなのはピーチのフラペチーノじゃなく、 君だ、君が好きだったんだ。
7
湖と海とを分ける砂州に咲く花々を愛で自転車を漕ぐ
25
バニラビーンズと目があうバニラアイス 背中はまかせた言わずもがな
3
青空も入道雲も手の平に光った赤もすべて君の色/ドラえもん短歌
3
ネズミがね横断歩道を渡りかけ クルマに気づいて戻っていったよ
7
お盆の日にだけ食卓賑わせる 私がご先祖様だったのか
5
背伸びして 掴み取りたし 夏の雲 立ち働いた 夕暮れの街
26
人間を残念な生き物と言う勿れ だって僕たち人間だもの
5
飯事
(
ままごと
)
に
白粉花
(
おしろいばな
)
の 色水を コップに
注
(
そそ
)
ぎ カンパイのまね
28
お買い物? 何を買いに? と問はれたら 夢を買いに、と答えるだろう
17
歌にして飲み込んでしまいたい気持ちに限って言葉行方知れず
13
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