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窓ぎわに四月の若き春がきて隣の庭にふきのとうも来る
31
燕の巣どうやらここと決めたらし そこはやめとけピザ屋の軒だ
15
雨の中切られず残る三本のさくらんぼ花ぱぱっと咲いた
15
今年の巣どこに架けよかうろちょろと オスの燕の優柔不断
17
手に顔に 浮かび上がるは いくつもの シミと後悔 タイムカプセル
16
するといい仕事は残っているけれど 一日分はもう働いた
6
竹林は地面の中でつながって 多くの様で 大きな一人
5
ヒトにまで 進化した身の我々は 滅んだ奴を思いやれるか?
5
夕陽浴び心に灯る花こぶし花びら卍 春のめでたさ
18
春だね、と幾度も言ってブーツ脱ぎスニーカー履きちょっとパン屋へ
31
雨の中満開桜風吹けばおいでおいでと俺を呼んでる
15
日影の説明受ける けれどなお釈然とせず 条例の
陥穽
(
あな
)
6
喧騒と 湿る心と 聲の群れ 吹き抜ける風 羨ましいなと
3
遠くから 君眺むるに 火照る頬 片道の恋 戻れぬ儘に
12
チョコレートスプレーについて考える 夏の日五歳だった頃の記憶
8
ハタハタと はためくまくら ねこまくら 手洗いされて風に当てらる
15
好きだよと言えばよかった目の前でガトーショコラが掠め取られる
9
透明感のある声ですねええわりと鳥とか虫とかぶつかってきます
7
通勤路
逸
(
そ
)
れた道を 歩み行けば 八重桜見頃の 日曜日
16
ベランダの洗濯物や満艦飾 春風煽る生活の色
17
悪役の非情な台詞に酔いしれる赤いマントを膝掛けにして
4
高らかに謳われるきみの人生の最終章はぼくだけのもの
3
台所にふたり立つ 寂しがり猫も来る 一畳に一家揃いし幸噛み締め
9
吾のお気に 手のひらサイズのハンカチを 「なんかハンカチみたいなやつ?」と
夫
(
キミ
)
10
なんでしゅか?に 「フゴ」というのが おへんじよ ねこのおへんじ いろいろなのよ
12
クライナー ストロングゼロ シーシャバー あたしを学生(笑)たらしめるもの。
7
とろみ剤どんなもんかと低脂肪牛乳に入れ飲めば美味なり
11
悪いのは ぜんぶ僕だと 謝って この話まで 終わらせる俺
6
一軒の 古い花屋が 壊されて できた空き地に 三軒の家
9
去年より
半月
(
はんつき
)
早く食卓へ青菜と塩もみ
胡瓜
(
きゅうり
)
の酢の物
19
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