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目の赤い 頭のでかい 人間は 緑内障と 副鼻腔炎
3
夏好きを豪語していた私でも もうあきました ようこそ涼風
11
冷え切った物に囲まれ部屋一人 虫の
音
(
ね
)
一つ聞こえぬ
秋夜
(
しゅうや
)
11
一度でも 経験すれば
一段
(
いちだん
)
と 次のステップ 下がるハードル
8
いつぶりか窓開け放ち虫の音の
清明
(
さやけ
)
さ満ちる秋分の夜に
26
堂内墓いつもより墓参多さに彼岸中日実感するなり
11
キミに逢えないから行ってる近所の温泉四六〇円
13
理解ある彼くんなんかになるよりも あなたを抱いていたい僕です
3
つらいこと悲しいことも大丈夫歌の翼で君がくるから
12
生きてたい呟く君に髪撫でる事位しか今は出来ない
8
情報とものと自由の牢獄が侵食尽くす
人間
(
ひと
)
の尊さ
8
友達がみんなスイミング通っても「必要ない」と君は言い切る
7
雨やんでほのかに見ゆる夕焼けの彼方は浄土彼岸会の空
13
ふるさとを口にし力士強くなり 越えていかんと伝ふ能登へと (祝優勝 大の里さん)
14
夕暮れの薄墨色のひとときに 月とまちがふ夕顔の白
12
砂の山指で掘ったら出てきたよジャックナイフは誰が埋めたか
7
縁あって 大の里の祝賀会 これから行くのさ筑波の街へ
15
我知らぬ新しき街次々と エクスプレスは夕闇進む
9
暮れなずむ筑波の山をビルの間に エクスプレスは常陸の国へ(初めて乗った)
9
こんな身でおめおめ生きて済みません死して屍拾う者なく
10
老い先の暮らしどうなる憂鬱で行けばわかるさ逝って終わりよ
13
普通に生きてりゃよいものを 想像求めて 遥か彼方へ
4
喜びは 懐かしさとも 混じり合い 再会にして 最期の別れ
5
ステロイド 口から吸えば 咳は消え 鼻から吸えば 洟も止まりて
3
向う脛 机の角に 打ち付けて 緑内障を 恨み続ける
4
病室の窓をあけて曇天の涼
(
あきかぜ
)
風ふく彼岸が来たり
13
ちま猫ちゃん きょうもげんきに
はちり
(
走り
)
まわる おかあちゃんいて にぎやかにゃんこ
15
行くなとは言うが気になるごうごうと鳴る川見れば荒ぶるうねり
19
繰り返す自分が嫌になることも自分を知らないよりはマシかな
19
確かめて何も知らない抱き締めて私の事を見つめ合いたい
4
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