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星を見るしかやることのない夜は平和だったかそうでもないか
0
舐められて道に吐き捨てられた飴に蟻がたかって限度が無いな
1
うれしいと思えることが少しずつ増えてく日々よ花のつぼみよ
1
手を伸ばし捕まる崖を増やしてる手の本数も実は増えてる
1
カチコチの僕の心と君の頬 間を取り持つ雪だるま
4
少しだけ残った遠慮の塊のポテトチップスあの世の通貨
6
繁殖に興味はないし散らばった消臭ビーズも拾いたくない
3
望まない寂しさだけが寄り添って馴れ合う夜は静かに
更
(
ふ
)
ける
5
なんもない 母の楽しみ相棒と にゃんこ特集 鉄腕ダッシュ
4
バス停で こどもにイキる おっさんに 怪我しろと思う ぼくの差別心
6
夢虫は冷たい海の底を這い月への道に飛び魚の影
1
排水口を流れゆくうずまきが君へ繋がっていますように
3
定位置に無いバイク私の秘密の恋が親友にバレた朝
5
つむじ風指に絡めてひと吹いで見えぬ螺旋と語らう少女
2
「この味は好きじゃない」と言って喫うかつてキャスターと呼ばれていたもの
1
兜のしたで永く忘れていたものは気圧と天気痛と春風
2
暴風を吐き出してゆけみなもとは過剰に圧搾されし胸郭
1
「ありがとね」「長かったよね」「ほんとにね」 将棋みたいに終わっていく恋
5
一陣の大気の波を身に受けてことばの朝に今は漕ぎ出でな
2
その頬に優しく傘を差し掛けよう ひと粒たりとも濡らせはしない
12
もうしないもうしないって言いながら今まさにこの時もやらかす
2
二日月
天なる父
(
ジュピター
)
に見守られ
金星
(
ヴィーナス
)
の髪 光るる ティアラ
3
嘘だって「可愛いね」って言われたら可愛くなるわ 魔法の呪文
7
何となく選んでいるともう駄目で
31
文字
(
みそひともじ
)
はサラダではない
4
ただのちり、やがてかたまり、惑星に。はじめに「集まれ!」の声
(
ロゴス
)
ありき
1
みずからを機械に仕立てた代償を払い、その夜。王の声をきけ
1
結局は屍だらけな最後だね。血も涙もある人間になるね
2
人としてふれてもらえた。覚えてる。大切に想ってくれてありがとう。
3
知らぬ間に 東風吹かずとも 梅の花 あるじも皆も 愛(め)で嬉しけり
3
黄色から 紺色に
グラデーション
(
グラデ
)
夕暮れの ピアノの音色 後にしながら
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