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柿の実の、紅く熟れては、想い出す 遠き故郷、山の畑や。
8
永遠の、眠りに着いた君が為、今朝もせめての白檀の香りを。
10
秋知らぬ常磐の山に宿替へば愁ひをよそに世をや過ごさむ
11
何となく袖ぞ露けき唐衣竜田の里の秋の初風
13
明けなくに関吹き越ゆる初風に秋を知るらむ須磨の浦人
10
袂にや秋はたつらむ夏衣ひとへに涼し夜はの初風
13
「ペンギンって足曲げたまま歩いてるらしいんだよね」 仏壇の母
5
この世をば 我が世とぞ思ふ 無敵マン 欠けたることも アリと思へば
9
自然体な作り物それっぽく作るのが一番難しい
9
親世代の音楽聴いて悦に
入
(
い
)
る俺カッケーとか思っとらんし
5
あの頃に願った日々に
課金勢
(
かきんぜい
)
エピソードなき
空
(
から
)
の思い出
4
どんな苦難も乗り越える主人公、予定調和の為せる技では?
6
劇場版アニメが如き激情を 夢見るだけはタダでお得さ
8
空想の世界の中で
永
(
なが
)
らえば
諸行有常
(
しょぎょうゆうじょう
)
一切無厄
(
いっさいむやく
)
5
戸を開けて暫し眺めてまた閉めて変わらぬ日々に独りごつ無味
7
日々
(
にちにち
)
のうたを紐解く楽しみを奪う病魔とナガサキを観る
32
何かいい感じのことを言いたくて
三十一文字
(
みそひともじ
)
を無駄に費やす
9
夜ふかした 腫れた眼で 窓を見る 青紫の空に 雲は流れる
9
山間の 道端に咲くオニユリの 孤高の姿堂々として
20
黒い目の 抜け殻ひとつ 残りたり 真昼の木陰 喧騒の下
12
日曜日 食って寝てスマホ 焦るけど まぁこんな日も あっていいよね
9
かっこよくジャケット「バサっと」するように言葉羽織って着崩してみたい
8
日差なほ八月のものなれど木陰には涼風そよぐ今日は立秋
8
うたかたの 世に永らえて 思う事 安住の地は
何処
(
どこ
)
にありやと(同人誌「ねこのあしあと」〜子供の体温〜より、九首目)
15
体重が乗っていない言葉を自由帳の余白に殴り書く
11
未来過去生き死にだけを考えたモラトリアムは永遠に夏めく
3
寝ちゃったし トイレに行くの めんどくさい 誰か代わりに 行ってきてほしい
13
世間では枯れた花でも構わない咲かせた人が一人でもいる
22
心臓を掻きむしりたい悔しさも灰になったら誰も知らない
29
あの人はこうだったわと喋りだす苛立たせたい熟女ジェラシー
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