ベランダの床にながなが寝そべつてもう2時間か小春日のいぬ
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4層目アスファルトまたはカレンダー、因果おちょくりをかわして次へ
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白粉ふく干柿食めばコオヒイを曇らせもせずしみゆく甘味
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理由とかは風でぜんぶ飛ばされてそこらじゅうシロツメクサの花・
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居着いてるあの婆さんは誰だっけ、あっ、そうだった!おれのおふくろ
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透明のドームを押せば錠剤はテーブル跳ねて床へと逃がる
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薬等の脱ぎ捨てし殻テーブルに並べ眺めて集めて捨てて
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階を一つ登ったように春たれの返事も待ってはいない
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旅立ちは汽車の窓からなごり雪今よりずっと別れエモーション
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一方で兄は八番お好みで「ビール買って」と春のきざはし
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嫣然と笑みてウィンク女性歌手シガーの紫煙漂うジャズバー
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でもきみがやったんじゃんって声がして目覚めたら雪 いやぼくじゃない・
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大根の輪切り剥く手の包丁の厚み迷いて終える一周
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大根のけちれば輪切り一センチおろせば割れて砕けてかける
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大根のかけら入れれば醤油汁もう何日も煮つまりて黒
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Aブロックのグラウンドなら軟球で野球するのにちやうどよい午後
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わたしとは初めてなのに回数券取り出す彼にせつないラブホ
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えげつない短歌ばっかり作るけど心はピュアな善人のボク
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この歌を7日以内に7ヶ所にコピペしなさいしなければ死ぬ
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一冬を殻に篭って耐えたんだ桜を超える君は金色
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カウンター漫画片手に味わわず 雑に食べたいラーメンもある
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乃木坂のビールのおまけ選抜の「二番がいい」と二歳ご指名
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友達が一人もいないと言うのなら目の前にいる私は何だ
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同じ香に匂ふものから梅の花遅れ先立つ色に咲くらむ
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紅の梅に柳を靡かせて春の園こそ錦なりけれ
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道連れがなければ死ねない弱い僕赦してください行きずりの人
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自らの 歪んだ理性 信じれば 他人が歪な 張り子に見える
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愛に飢え 無償の愛に 飢え渇き 悲惨な星に 生まれ育ちて
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金が好き そう言う人を 見る度に がっかりするよ この世は地獄
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金嫌い お金で買える ものはみな 軽蔑すれば 貧乏となる
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