独泳後たのしみ『一蘭』ラーメンよ 独りを確保し独りで味わう
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ずる休み灼光の下独泳す これがおいらのストイシズムよ
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ずる休み取ってやったぜ金曜日 女房もいない やっほい自由だ!
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おわる生涯想う幾様の生の儚き蝟集のなかで
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期待こめ締めた夏帯吐き気さす この太陽の下耐えられるか
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気まずさに言葉掛け合うことできず姑息な僕らいいね押し合う
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蜂の子と蝗は食べたことあれど 実は苦手で昆虫食は(やっぱりあのあしと腹はちょっと)
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そよそよと 晩夏のような 風が吹き 自然も人を 試すよな朝
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さらば君 この特急は 山を越え 海を貫き 地平に消える
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別れ道零れありぬは掠れ声 この先行けば二度は交じらん
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友人の誰も彼もが手伝いを買って出てくれる豊かな病床
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地よりいで ころもを脱ぎて 成虫に 白き妖精 朝には飛ぶか?
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雑草が喜び育つ。無理するな熱中症が…言うが盆くる
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秋っぽい冷たい夜気に布団引き、んなわけねぇべ、いやそうなのか?
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ショッピングカート押したい三歳児イスには弟座らせながら
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山盛りのきゅうりピーマンなすスイカ恵み溢れる直売所かな
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大人はね、熱が出ててもお粥とか作ってくれる人がいないの。
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歌うとき言葉の世界は壊れだす述語が主語に追いつきだした
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「久しぶり!夏バテ平気?」の返事が「カレー食べてる」ああ元気そう
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夢を買うサマージャンボに期待して そう!買わないと当たらないから
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旧友と 約束の前 袖通す 一年ぶりの 浴衣日和
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風凪いで 空気も動かぬ酷暑の午後 涼しげに飛ぶ オニヤンマあり
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風呂上り 縁側 蚊遣り 月明り 夏に八朔ゼリーで涼し
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せめてもの惜別として蝉の声酷暑の夏を好きになれずば
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流水がほぼお湯温度で よく解凍とける 冷凍お好み焼きのソースよ
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子が肩にのれば肩こりやわらいで無邪気なきみのやわらかな肌
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眠れない夜もたまには悪くない そう言い聞かせてつけるラジオ
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夜更かしのお供に世界大会を 罪悪感より先に興奮
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この夏も朝顔の咲く庭見ない 朝顔市が最近ないなぁ (大阪府北部だけでしょうか?)
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土曜日は ドーナッツでも 食べようか 明後日のこと 指折って待つ
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