うつしよが夢というならこの雨も紗幕に映る影かと思う
16
漸寒や 空のケージに手を入れて 林檎の色の愛し子を呼ぶ
5
無党派とふ第一党の帆の先に寄せては返すデラシネの花
13
かなたから遊ばん声のひびいては たのもしくある未来のおとなひ
6
国民の金の怒りと生活の不安はでかい人気よりかな
13
街並みや空それなりに見えるのにすれ違う人何故かぼやけて
21
お手持ちの傘は黄色い線内で気遣いあって濡れそぼってる
7
ロキソニン飲んでも美容院行くべきか 悩める秋の時雨の朝かな
21
谷町六丁目たにろくに珍しいものできるらし 「ランチパック」の自販機だとか(駅改札内)
13
月曜の歌壇読むため買ったけど 読売すべて選挙報道
12
ゆるやかに体調下降気味なので ねこのずつきでも 起きられなんだ(あさゴハン遅れた、ごめんよ)
14
読売の自民惨敗大見出し 買った理由は歌壇読むため
13
九月尽 アイコン変える真夜中に 君の真似して猫にしようか
6
選挙勝ち 政権奪還 狙えども 敵は官僚 晩秋憂う
9
与党負け 朝に打ちつく 秋雨は 愚か者への 裁きと見倣せ
12
曇り空少し雨も降ってきてならきっと晴れ間も見えてくるはず
9
カラオケで倅とうたうデュエットは「男と女のラブゲーム」也
6
義父からの快気祝いを貰い受け日本酒二升菊は二鉢
12
運動会来られなかつた両親りょうおやに別々にみせようやく終わり
8
千歌まであと二十余歌不安ですまともな歌で〆られるかな?
23
大谷の苦悶の顔がちらついて下剋上などとほくの世界
6
ほんたうの議会はじまる安定に胡坐をかいた与党惨敗
7
裏金はズルい汚い罵つて無策が勝つたこの国の先
10
思想とか主義とか語るその前に今夜のおかず何にしようか
19
『人生の扉』を歌ふ七十歳しちじふの竹内まりあに古希の語似合はず
8
早朝の雨落つる空見ておりぬ 何か変わるか日本の未来は
30
君の棲む、天国行きのバス停で君に良く似た人を見かけた。
12
米のに びっくりしたまま 投票に 世の中にはあり 母にない金
31
移り行く、時そのままに 人生を、映し過ぎ行く 日々の営み。
9
杖ついて庶民の怒りを票にこめ一揆を起こした民の心情
22