もしあの日あの時これをしていれば、と思う時は病んでいる時
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費を投じ脱毛に励む我が息子 男毛は萌ゆ頭以外は(遺伝だ諦めろ)
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水鏡 雨雲晴れて 澄みわたる 空を映すよ 今日も明日も
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費を投じエステに通う我が息子 男毛は萌ゆ雑草のごとく(全くの無駄)
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苛立ちを隠しもせずにふて寝する。朝陽が射して消えますように。
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初孫か羨ましくもある齢なれど 草食息子に期待はすまじ
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男らを惹きつけやまぬ誘蛾灯 みじか腰巻その意図は何
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短命を識りてや朝から蝉しぐれ糸の命をフォルテで歌う
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早起きは 三文の徳 いいきかせ 二度寝できたら 得な気しつつ
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長い目で見ているけれど3年で辞めちゃうだろなこの新人も/題『長』
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明日(あした)には切ってしまおうこの髪を「暑かったから」を言い訳にして/題『日』
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同じ夏二度とないとは知りながら君の名をまだ呼べないでいる/題『二』
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ぜんまいを巻くつもりの柱時計おやつどき過ぎ三度催促
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これがいい!小麦できた色粘土見栄えもそこそこお値頃なり/題『じいじ』
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初孫の二歳の祝い何にする?Amazon眺め頭悩ます/題『じいじ』
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パパ♪パパ♪と呼ばれた時代も遠くなり今ではじいじになりにけり/題『じいじ』
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恋の終わりはフェスの後の寂しみに似て だから嫌いだ夏って/題『ポエマー』
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目覚ましを二段構えでセットする結構これで慎重派だよ
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ひょっとしてイーストウッドは食べたのか?しおから蜻蛉のから揚げを/イーストウッド氏へ返歌
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十八度の 朝風が吹く 八月の 朔日ついたちには 鎮魂の花火
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白熱拮抗 天使の私と 悪魔の私 アホな議題だったと ふたりに懺悔
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巴里では🎖️メダルラッシュ、我が家は孫ラッシュで幸あれ
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地球史に植物史ありての人類史。その文明史などほんの束の間
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(つかれた)と消え入りそうなときだって臓物は相変わらず熱い
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安っぽい 言葉に心 明け渡す 黙って脱がして オートクチュール
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外界との切れ目によって定められ初めてみえる世界のかたち
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辛いとか苦しいとかいう気持ちからネガティブを抜いて「ぴよ」と鳴く夜
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手帳山 買って書きたい 思えども あまり書けずに また買う無限
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古都京都 和を感じたく 来てみれば 海の向こうへ 来たかのごとく
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灼熱の かんかん照りの 京の道  帰ってしみる 梅干し茶漬け
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