咲弥さんが 詠う景色は さやかなり 吾の心も 澄んでいくよう
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賢さは 使い果たした 乳児期に 吾子は半分 神のものなり
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風が吹く 同じ日はない そんな事 知っているから 風よ吹け
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汗かいたおひやを眺め遠く聞く セールスレディの契約説明
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先生の ショパンの音を 手に取って 自分のものと 見比べてみる
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音ならば 曲にならない データ長で 詠まれる歌の 力強さよ
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散らかった 言葉を型に はめる度 わかった気になる きみの見えかた
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using namespace hogefugaで 切られてしまう そんなお仕事
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たまにでも ミルキーウェイで 見る月が 満ちるようにと 暦を変える
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「八百屋さんニンニクある?」と尋ねたら隣の肉屋が「うちにもあるよ」
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うっかりと ねこリモコン踏み 衣類乾燥 おへやがさむいと ねこ母起こす
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雑踏に逆行してはひとりきりあづまの空はうるさくせまい
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倦む程に二十九の夏は過ぎにけり見果てぬ夢の終りにも似て
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憂うのに可憐に浮かぶ月からは等しく同じ模様かな
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「責任と一貫性のない優しさを君にあげるね」(←自己満足といいます)
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信号の青とアイスとnujabesと目乾く冷風 運転は父
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夏祭り からんころんとはしゃいでは父の背中で目覚めた夜更け
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誤算なく生きる人など居ないよね。柔く熟した杏をかじる
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かご一杯あんずを割って大きめの瓶が無かった今日の失敗
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雪の日のまんなかを生きるような時 あたしがあなたの片脚となる
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お互いの誕生日にはメッセージ最後の会話今も心に
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春から逃げた先の夏 麦わら帽子はまだ被れないままで
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心臓が16ビートを刻みだすカフェイン剤のたった2錠で
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寂しさが徐々にカラダを締めつける あなたのせいだと言わんばかりに
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照明よ 機嫌直して おくんなまし 明滅止まず 寝るの困難
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泣きたい・つらい・イライラ・不安 そんな日も 私はせっせとご飯を作る
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清書せず ルーズリーフが 山をなす この怠惰さ、まさにルーズってか
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りんかくの はっきりしない かんじょうに なまえをつけて あいまいにする \カミハリコさんとかぶったW
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感情が迷宮入りして困るんだ狂ってバイバイ来世に期待
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いつもなら残業優先業務過多今日はダッシュで孫の待つ家
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