クソ真面目それを恥じるな初老なり我が身誇れる瞬間が来る(息子へ)
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いいとこに 勤める彼に 振られてね より有名なとこ 絶対入る!
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レコードにならない作詞家だったと初恋してはエレジーばかり
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原宿の竹の子族を不良だと?あんな真面目な子達はいない
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あの時代考えられぬ事だった気軽にタトゥー、飲酒、薬物
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育んで巣立ちの時に何思う親鳥たちの別れの強さ
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久しぶり!の 男のLINEは 気をつけて  信じちゃダメよ 下心なの
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もういらぬ内緒のスマホ鳴ったので妻は見せてと過去だったのに
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都合よく好きな人だけ集まった人生なんて作り得るのか
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過ぎたことらしい そんなあ ミュウツーがせんとうふのうになるときの味
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微笑んでくれるのならば ”worst”の例文の主語は僕でもいい
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深呼吸するのにこんな緊張を強いられるのか彼のとなりは
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車窓てふ銀幕ながれ、象徴のごとく南天しきり見つくる
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アッというリアクションの子慎んでオーガニックの紅茶を注ぐ
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生き生きと生きているのが生活で そうでなければ死活問題
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落葉もあれば留まる葉も有りて秋の樹木も人の世の様
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寝返りをうつたび目が合うふたり そんなわけない合わせにきてる
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蚊にくわれ 首を傾げつ こよみみる 霜月すゑから数え幾日
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冬晴れの徳山ダムの谷深し吹き上げる風に仔犬踏ん張る
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徳山湖沈む『ふるさと』の映画観て冠山のトンネル抜ける
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老い二人一歩たりとも外に出ずこの冬初の吹雪を過ごす
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疲れたな〜 ヒール脱ぎ捨て ジンジンと 痛くなる足 湯船にプカリ
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対座するキミは私が行く星のつかいと知れて共に微笑す
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スマホなどなかった時代のクリスマスエクスプレスが岡山に着く
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ハリボテと知ったうえでも魅せられた日々は向こうに冴え渡りゆく
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公園でとことこ歩く鳩達に接近すると飛び去っていく
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秋風が枯葉を散らしくるくると落ち葉が踊る賑やかな道
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道端で風に震える冬薔薇そうび 信号待ちつつ寒さ共にす
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久々の山梨県、富士山🗻間近で絶景かな
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指とペンうごかし字を書く作業やめ いかに文明永らえるとや
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