LRT 第二の故郷 実験の 年の再生 成功あれと
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カザフスタン 先輩参加 会議あり 核実験の 悲劇の場所で
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インボイス 大増税の 予感あり 後で気が付く 庶民の怒り
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誓願の 決意新たに 妻と来て 子供とランチ 感謝の思い
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台湾の 世界見据えし 半導体 今も輝く 九十二歳
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はじめての 短歌投稿 オチつかず 緊張しては 書いて消したり
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愛の種  感謝の花咲く 心深く 愛の光が 絆を照らし
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また遊ぼう、かつてWindowの向こうに青く晴れわたっていた丘で
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血と砂の交わりばかり戦場が頭蓋蝕む真昼の余韻
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頂きにあずきを乗せたかき氷滑落させずに食べくだりゆく
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膝の上 撫でられへそ天愛猫の 野生の名残どこ置いてきた?
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心太ところてん 冷凍プリンお疲れと梨やゼリーに変わる秋かな
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「青春」の言葉が似合うあの夏に 私を見つけてくれてありがと!
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歌姫は 明るく語る 友らへと 初めて知りし 希望の世界
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いつまでも続く猛暑にあの人の心の氷溶ければいいな
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若き人 理系の君は 語りしか 論理精緻の 仏の世界
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ねこはただ 外をひたすら見つめ居る ちいさなおつむで何を思ふか
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6本の足を縮めて転がれる蟬の死骸に遠き夕焼け
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電車内の人々はスマホに夢中 ドアが開くたびに蝉の声 
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剪定は伐採にあらずと女房はわれを睨んでため息を吐く
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肘のあたりが痒くなる しばらく経って蚊に刺されたと気づく
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真つ直ぐに飛び来る蜻蜒打ちたれば呆気なく死に首まがりたり
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麻酔で瞬時に意識が無くなる生から死もこんな感じだろう
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明け暮れがだいぶ短くなりにけり 夜明け前の闇の深きこと
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また出たよ夏バテでなく「残暑バテ」 言葉にしないで導かれるから
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足どりに 「一人で行ける」 自信見せ 子どもの成長 夏が見送る
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どうせなら冬の間もいなさいと思ったりする居座る気圧
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客だけど同志のような人だった 辞めてく君と最後の仕事
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ことごとに はらたつおもい あいじょうも うすれたせいか アキのかぜふく
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ラジオから シェルブールの雨傘 ゆくりなく 無音の窓に 豪雨の雨脚
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