夏終わり 空を眺める 時ふえる 今宵はそれは スーパーブルームーン
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真夜中の カップラーメン 窓には はりつくトカゲ 夜食の時間
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甘い桃の 香りに誘われ きみの元 辿り着いたら 食べ頃過ぎて
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熟してくあなたを想う恋心 腐ってしまう前に食べきって
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愛ゆえに 気になる心 止められず 四六時中 想い浮かべて
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フルムーン 映し出すのは 満面の 笑顔でボクを 呼ぶキミの姿
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父さんが寝てるリビング父さんの爺ちゃんの家の匂いに似てる
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感情が流れて溢れて止められない 私の心のビーバーだけじゃ
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大胆に 日照りと君に 焼かれたよ 最後の夏の風 行かないで
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うごく箱バスという名ののりものはゆうがた経由よるへとむかう
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た/た/た 強さとくどさ打ちつける脆く危うい三連符かな
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いつまでも暑さ続くね。いやきっと冷えてくるから心も空も
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チラ見してマッハで去ってゆく猫は悪事はしてない臆病なだけ
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ゴミ出しで出逢う猫たち三人に一言挨拶したいのですが
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絶対に知らぬ野草は食べぬよう、知らぬ女を食べれば中たる
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予想外それは言い訳。生きるならまさかの時の準備をしとけ!
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けっきょくは リスキリングは データの 前処理後処理 統計応用数学よ
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ただいまとからっぽの部屋に言ってみる聞こえてほしい君のおかえり
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8月に クーリッシュラムネで別れ告げ また明日以降の暑さに備えむ
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バラの香り きらいな訳じゃないけれど 森の香りのお風呂が恋しい
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一度でも 僕を愛して くれたなら ありがと。きっと また春は来る
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駅前の再開 二人立ち止まり 驚く二人 西風ふわり
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二十年前の七月十五日 『路傍の石』を延滞した人
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この今も 遠い昔に なるんだと 生まれて老いて 人の儚さ
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御神渡り? つきのみちすじ? 凪に波 半球われる ちきゅうに亀裂/SF
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別れ告げ都市間バスに乗る友と再開約し八月を終え
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余所よそを向き 君が言ったおはようの行方探しつつ 奥歯を磨く
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足跡は 波にさらわれ 潮風と 君しかいない 海辺にずっと
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そう、まるで夏の残滓と秋の風「いいね」の重さ「いいね」の軽さ
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天高く浮かぶ望月虫の声おみそ汁にはきのこを入れよう
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