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この駅のいつも乗る場所向かう足その一歩から旅が始まる
12
月が紅くて 視界も紅くてね 冷たいんだ 視界が紅く 紅く黒に染った
5
稀にでも自分のことが好きなのと胸を張れる日できれば毎日
8
お盆には 毎日夢で 話したね こんな奇跡が 十年続き
24
誕生日 一足早い プレゼント 送りし友は 今もせっかち
19
綺麗な字 書けるのならば この想い 万年筆で 手紙にしたい
23
黄昏や 遠ざかる蝉の
音
(
ね
)
と夏 猛暑打ち消す涼風の帰路
21
目と目と目耳耳耳と口口口伴い迫る体体が
5
コーヒーで新聞ひらくユズヒコと 野菜ジュースで『
Z
I
P
!
』見る俺
2
奥底の 果実が吸えぬ どうしても 氷は阻む 応戦虚しく
5
うるさいな 何と比べて凡と言うわけ?いいから今すぐ体動かせよ
5
あと何日あと何日と待ち続け会えなくなる日に私はどうなる
7
百首とは日常の中の矢じりなり放ちし言葉なお空を舞う / 百首通過。ありがとうございます
13
なにひとつままならぬ日に猫がいてなんとなくただ報われている
14
炎天の 道にしずけさ 積もりゆき うつろの中に 光だけあり
11
ぴりぴりと唇の荒れ舐めとりて乾いた風吹く冬の訪れ
5
仕事先返事の早さはいいけれどもうパソコンは閉まっちまったよ
8
短歌見てそのままラジオ体操を頭と身体さわやかな朝
12
感情の糸 手繰るその先 心の螺旋回廊
4
乗り合いの 同じ時代の 列車にて それぞれの駅 途中下車する
28
ちょんちょんと若い緑が跳ねるのを踏まないようにゆっくり歩く
8
米と聞き死語が立ち来る
早苗饗
(
さなぶり
)
に刈り上げ餅と土洗い祝
7
朝早く馬耕に代掻き日暮れまで馬の尻追う来る日もくる日も
12
米と言えば七十年前が蘇る泥にまみれし米づくりの日々
9
片恋は 真白に燃える あの夏に 見上げた雲に 重なるように/r
11
米身ぢか主食に酒と味噌󠄀醤油子等が喜ぶ
霰餅
(
あられ
)
に煎餅
(
せんべい
)
6
憧れた君が変わってしまったと失言重ね吐かれたため息
5
付き合いの長いきみには見せている成分無調整のわたしを
22
寂れゆく蝉の合唱コンサート 鈴虫たちにタクト繋いで
11
生き遅れ 力いっぱい 鳴く蝉に 何故か涙す 生き遅れの夏
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