だまてんの リアルに浮かぶ 夢の中 これから出来る 全てにわたり
1
つま飲み会 残り物にて独り飯 支度要らぬが何よりご馳走
14
部屋で一人アレで満ち始めた夜カッターの襟にウタマロつける
8
伊吹山すそ野に広く葡萄園主の丹精食べ放題で
10
海よりも空よりもまばゆい蒼に縋る指先から溶けてゆく
2
冷たきは 綺麗な顔の リーダーが 厳しい掟 語るをうべし
1
暗き世に 一条の光 射すように キリスト生まれ 喜び祝う
2
老人が デイサーヴィスに 集う時 カラオケ演歌 悲痛な道化
2
定年は 姥捨て山と 同じこと 社会を守る 非情な掟
1
定年を ウキウキしてる はずだった 貧乏すれば 生活の危機
1
鳥の声 眩しさ 時間 退しりぞけて 眠れる限り朝なんて来ない
3
stussy 着たガキ覗く自販機の下 Tシャツの袖が野心で汗ばむ
2
秋茄子を トロトロに煮込み かつおぶし ねこが喜んで突っ込みそうだ
6
雨宿り運命の出逢いはなくて雲を断ち切ったのは太陽
7
写真とは 記憶を辿る 引き出しさ SNSも 正しく使おう
4
コスモスの 匂える秋の かおりかな 写真にのこし 心にのこそう
5
笑いこそ 人の財産 素敵だな あなたの笑顔 わたしの笑顔
6
夜風吹く 秋のかおりに ほお寄せて 思いは恋か 秋の夕餉か
7
純白の鰯の群れが天一面 我を見下ろし悠々と征く
12
ポロポロと 忘れたはずの ソナタ弾く 私の指は 雪国だった
4
青の中駆ける翼によぎる白 鰯の群れをすり抜けるよに
3
まだ青だ 赤も負けじと いざ勝負 自販機じはんきたちの 陣取りゲーム
4
秋祭りお囃子が鳴る窓の外秋の気配は少しも無いのに
10
血液検査前日なので節制を どん兵衛は明日帰って食べよう
6
待ちかねた「BS日本の歌」落選 届いた封書はコロナ接種
7
飲みかけのペットボトル犇く部屋に溜息一つ溢れ出る夏
2
取り寄せた 蜂の偽巣ダミーに怯え顔 つま遠避ける効果はあるらし
9
スズメバチ 早も飛び来て威嚇する 秋の唯一嫌いなところ
7
コロナ罹患。五つの赤い風船やトワエモアなどじんわりと聴く
7
「ねむたいむ」旦那が新語を作りおる 言いたいことは まあわかるけど
14