幽遠に  妖しく灯る  枯淡の地  回帰したるは  或る日の位相
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「これって」自己満足か義姉あねの居へ好物運ぶ我は何者
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まだ実家 廊下とトイレが極寒で ここは神戸の西の果てなり
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寒いから部屋の中に入りなさい温まったら力が湧くよ
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悲しくて聴く音楽は優しくて嬉しい時はより楽しくて
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「はい、これ」と差し出す袋 あっケーキ! 息子に祝われる今日は結婚記念日きねんび
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転職を繰り返しても天職にならず明日も多分遊んで
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豆パワー?(豆乳様〜)すごいな実家に一泊で トンボ帰りができそうである>月半ばにまた帰省予定
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冬毛布 出したら早速 タヌ猫が いそいそ乗れり「これが、だいすき」
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見上げる目 何を想うの 藤式部まひろちゃん 道長さんも 翳りゆく月>光る君
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公園を奪われた子どもは大人になりあの日を抱え五階へ
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大胆な自分目立って致命傷だが勢いに乗り荒稼ぎ
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決まってたけれどひっくり返される話が無駄であゝもう令和
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「好きです」や「愛しています」超えている この気持ちには名称がない
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朝起きて君に伝えるおめでとうふたりはしゃぐ誕生日
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道中のトイレの度にガムを買い三種の味を一度に噛んで
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平安も 生きていたやも しれませぬ 周明の最期 打ちひしがれて / 光る君へ
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アフガンの荒れ野に銀河の水流し中村翁は流れて星に \ 中村哲先生命日1204
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しんしんと 降りやまぬ雪眺むれば 真白き冬が みちのくの地に 
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雲海も逆さ紅葉も人作るハイテクの里 心動かじ
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女竹なよたけの夜ながきほどに君しのび摘みてはすてし鬼燈ほほづきの実ぞ
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冬ぬくき縁側にならぶ鉢ながめ「あと10分!」とマシンこぐなり
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クリスマスプレゼントなしいい夫婦だったのにあゝ妻の旅立ち
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頓服に頼らず再入眠したい 眠剤ロヒプノールよ 仕事してくれ
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実家のゴミ捨ててこよかと目が覚めて 時計見たらばまだ2時だった(可燃ゴミの日。5時からだー)
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頑なに隠す心の奥底をプリズムみたいに分けて知りたい
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あいすとは甘く冷たくいつまでも変わらずきみを待っていること
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「さよなら」とサ終となったどう森のドッペルキャラがあつ森に来る
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はじまった 今年最後の 一ヶ月 1日すでに 走り過ぎ去る
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知らなかった きみのことを避けて書くのがこんなにも難しいなんて
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