出来たてのコーンスープ飲む冬の朝 少年はきっと少女になる
3
お供えの残りのゼリーが美味しくて 京の名のある和菓子屋と知る
4
君のことまだ何もわかっちゃいないけど習うより慣れろって言うから
2
一学生 複雑なことはわからんが みんなが人間ひとを 弱いと知れれば。
3
夕方に起きた土曜でもいいの バター多めの食パンなら朝
4
対向車の見えぬ橋で加速して 人生は賭けと勘違いしよう
2
幼子と仔犬一匹連れ立って早朝を行く同じ歩幅で
14
風呂上がり 雨粒は流したはずなのに なんで涙が出るのだろう
3
「マドラーを今度買おう」が合言葉箸を舐め舐めハイボール混ぜ
12
春はあけぼの 冬は瑠璃色の海 枯れた流木に腰掛けてみる
3
「かわいい」は割と本気で戦争だ 勝てば官軍 負けたくないわ
3
I kill you with my cuteness. Never say new plan after the ending.
1
わりとレア ステラおばさん発見し 母の誕プレ早めに渡す
2
「面白いね」 言われるたびに 心の中 「他人ひとの人生を楽しむなや」
2
俯せる君の背を這う雫から『海』というものの味を知る
3
日も落ちて終わりかけた日曜日ぬるい缶ジュースだけが残った
2
二十三だったことはもう忘れた 蝋燭の火を消した瞬間
2
命に代えても守りたかったけど命がないと食べれないケーキ
3
仕事終わりいちにのさんで駆け出した ケーキ売り切れてたらどうしよ
3
おめでとうの文字がくすぐったいけどみんなのラブ、発光するわたし
2
誕生日にはきっと羽が生えてる 楽しいからずっと続いてよ
2
アベのギターで満ちていく世界がある 記憶は青く青くゆれてる
2
ベッドの隅にいる小さなデモ隊おもちゃ箱に帰す九月の朝
2
落ちた付箋を拾ってくれた人の金髪まぶたの裏で踊る
1
あなたが好きなものぜんぶ制覇して懺悔できずに花を踏んでる
2
追うとか追われるとかはもうおしまい 一緒に疾走しようよ、恋
1
パーティーの 終わりを告げる 鐘が鳴る 戦果は上々 血肉とするぞ
2
りはびりは ひとつの信仰 信じるが ただしいことは 二重盲検法で。 /修正しまうま
5
気づいたらずっとわたしのそばにいたテディベアたち愛らしい顔で
2
地元駅ふと思い立ち降り歩く知ってる道と知らないお店
6