外が寒くなると死ぬおれが死に場所を選べるなら 熱海
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みぎひだり どちらも自分 でもちがう 左右不対照 どちらが本性?
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八時間はたらくあいだに入り込む「外」を追い出すための四時間
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染まりたくねえなと口に出す君がふふふと笑って無重力だな
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暗闇で溢れる水は見ないふり 目に氷当て明日に期待す
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指先のタップひとつで万が飛び 経済回して首は回らず
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好きだよと告げるのは苦手だけれど、言葉なしに絡める指先。
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10連で来いとは言わない ただせめて 50連辺りで手を打たないか
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イベントで石を砕いたその直後 推しガチャ決定 慈悲は無いのか
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ねこのひたい 狭いけれども キスするのに じゅうぶんなだけの 広さはスペースあるよ
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3Dタダでできるの やってみて ほんのり浮いて 傾く何か (なんか物ができた
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Googleのフォトが昨年を伝えてる 亡き叔父がまだ歌っている今日
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ノーヒットノーランいいね大瀬良のビールがうまいのうカープ女子
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当たり前の 空気の流れに 流されて 言の葉あふれ 歌詠みにける
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そうですヨ やっぱり気付いて いたのですね 彼は必ず灯屋くんは 帰ってきますよ
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真夜中はみんな眠るよ 泣き方は教えてあげるだからおやすみ
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「神さまに怒られたんだ」抱いてる猫がそっとささやく
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逆立ちをしても束子にすらなれない清清したわはらわたの皺
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父さんの蛇腹カメラを遠足にあの日からピンぼけカメラマン
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英明の先制2点タイムリー古希を忘れて若いいいねに
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均衡を破るいいねの鯉戦士新井野球の3連勝ヘ
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老犬の散歩を終えて夫言う「これが我が家の老老介護か」
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愛してる 重い言葉って分かってるからちゃんと使ってるんだよ気づけ
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「無呼吸」で頭の中がボヤケてる 先の見えない濃霧の中に
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子育てをやめたい時は何度でも けれど楽しき君との日々よ
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髪なびく音が聴こえて気になるな「.jp」の会話の続き
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新幹線 君を過ぎるは一瞬で 少し耳がきぃんとなった
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蜷の腸みなのわた か黒き髪を 軽やかに さらりと撫でる 庭の黒南風くろはえ/爽やかに吹く梅雨入り前の風
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午後のカフェ 陽の傾きで 解散す 苦労続きの 友ら語らふ
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せっかちな僕は待てない来世まで 今から想いを届けにいくよ
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