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揺れている若葉の枝も魂も五月の風が吹き抜けてゆく
39
名前のわからないペンギンの前髪みたいな寝ぐせをパシャリ
7
お呼び出し身に覚えのない怒られか ドキドキするから今週やってよ
7
岐路に立ち 悩む背中の 後押しは 無垢な子供の 夢の温もり
13
犬を飼う 子供の願い それだけで 住む場所に今 思い巡らす
14
瞳孔を開きて網膜覗き見る心の奥を見透かすように
12
昔から出てはひっこみ出ては消え 未だ流行らぬ3D映画
11
青葉寒夕日も見えぬ曇り空知らぬ窓から香り立つバブ
11
薄曇りの夕焼け淡く柔らかく心のひびにじわり沁み入る
23
あらためて「仰臥漫録」読み返す 食欲こそが生の体幹
10
世の中に魅力的だが流行らぬは 宇宙食付き月面旅行
13
世の中に便利なようで流行らぬは 自動運転空飛ぶ車
11
世の中に便利なようで流行らぬは 人間自動洗濯機かな
14
ぼんやりと写真眺めて過ごしたい 明日に迫った
長女猫
(
あのこ
)
の命日
20
弛まざる献身の先に信頼の証として見たいぬの肉球
11
一粒の米てふ努力炊き上げて作るおむすび味わひて喰む
13
春キャベツちぎるときだけ思い出す故郷の土に沈む夕日を
14
珈琲を飲みながらする部屋掃除終わる気がせずおかわり五杯目
10
悔しさを寝室に置き忘れきた 欲望のまま次へ踏み出す
4
「懐かしい」そよ風の中きみが指す「仮免のときこすったブロック」
12
黒い腹 お前と俺で「死招き草」 ぶち込み咲いた綺麗はどっち/悪党
7
蛇口から 消え入るような 細い水 姿はまるで 獲物をとる蛇
7
武器
(
ペン
)
をとり
地図
(
ノート
)
を広げて
作戦立案
(
)
きっと今夜は 革命前夜
11
同僚が別の誰かと飯に行く 僕は一度も誘われてない
7
歯のメンテ 二十年来 通う歯科 いまだに知らず
医師
(
せんせい
)
の顔
14
薄日差す昼時の街
冷房
(
クーラー
)
の如し 梅雨入り前のそよ風
24
今日は
早番
(
はや
)
明日
(
あす
)
は遅番 明後日は わたしは宇宙漂う迷子
23
じわじわと研いだナイフに削がれてくその度細くなっていく夢
5
黒線で切られていると気付かずにすりんすりんと北へ行く雲
5
音もなく広告収入 熱を持つ端末だけが月をみていた
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