ストレスを抑え込んだら吹き出物そんな若さが残っていたか
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腰骨の上に手をおき抱きよせる サルサのリズム 波うつ体
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部屋から出ない間に見なくなった猫勝手にたまちゃん
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陽の下の先より近き明けぬ夜 潰れし胸に身の置き場なく
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成さずとも今ここにある幸せを 生まれた意味と思う幸せ
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天高し と言いたくなる 秋晴れに 色づく木々と 秋風吹かれ
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身勝手に意味を付けらる花のように 君に言葉を押し付けたい
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ありがとう次の電車でさようなら きっとこれが最後になるから
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22時タッチパネルでパフェたのむ きっとこれが最後になるから
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駅前で立候補者が叫んでる きっとこれが最後になるから
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トッピング君が好きなのぜんぶ乗せ きっとこれが最後になるから
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今日だけは君のわがままぜんぶ聞く きっとこれが最後になるから
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アリを追い辿り着いたよ聖域に ありがとうアリサンクチュアリ
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これ以上考えまいと決めながら夢では続き考えている
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草原よ夢もうつつも境無しそこに永遠グリーンガール
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ぴんよろと とんび輪を描く 曇天の 光芒ひかり射す方 目指し往こうか
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不思議なり 既読スルーの衝撃に耐えられる日と耐えられぬ夜
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新しい蛇口は今風シャワシャワとやかん満たすに朝少し耐え
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ツマガリはバタークッキー至高なる バラで3枚 堂々と買ふ
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紅茶淹れ フルーツ切って クッキーなど ゆっくりするって大事なことで
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ちま猫の かじった目覚まし 落ちている 時計はかじるものではないぞよ(笑)
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恋バナに花を咲かせていたるどち 百年のちはみんな墓場よ
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所信聞き言わぬ訳にはいくまいが与野党評価いつも紋切り
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毎朝のリビングテーブルく吾に 毎日偉いねって褒めてくれた母
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汎神に応えよ 沖流る競技用ボートゆれる潮で以て
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せめて幾許かの赦しをと声がして改札口で禱る男ら
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秋祭 射的場に立つ子供らのライフル銃の照準寂し
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わかってほしい人だけわかってくれたなら後は無視無視進めよ自分
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建て壊し 破壊と再生 繰り返す 終焉向かう 東京細胞
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集う色 信号を待ち 虹紡ぐ 多様性の街 ここは東京
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