さよーなら またあしたって 言える今日 感謝しながら エンドレスリピさよーならまたいつか!
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何しても今日はなんだか空回り よわよわワードが頭離れず
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トリミング 毛まみれ奮闘三十分 犬はスッキリ近づく夏に
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ばたばたとフロントガラスを叩く雨 湿った空気が外に出てかない
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まっくらな記憶の中で蝋燭をしずかに灯しあなたを捜す
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人生の主役であるよりも誰かの悪役である時間が長すぎ
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千葉ロッテ 守備の人数多過ぎと よく見りゃ同色審判混ざり(黒)
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朝五時の新宿駅前喫煙所 五つの映画 重なる煙
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ドクドクと鳴り止まないのかくしきれない口元残る生クリームが
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ささやかな君の寝息に安堵して明日も一日健やかであれ
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石ころとダイヤの原石の区別はつくことないから蹴飛ばされるだけ
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ライオンも ネコ科と知れば 愛おしく じゃれる妄想 盛大にする
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テレビ見る 同じシーンで 泣き笑う 明日あすまた見よう 隣並んで
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記念日の ケーキとワイン 合わなくて 相性だねと 揃って笑う
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おつめきられ しんなりしていた ちま猫ちゃん マタタビさんで ごきげんなおった?
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お勉強 頭を使い ひとやすみ ふたりで食べよ ホットケーキを
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殺さぬが助けもしないよごめんねと 仰向きもがくカメムシに言う
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つけ麺のもやしの下はまたもやしあとから麺の別皿が来た
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背に浴びる陽射ひざし日に日に強くなり 押されるように職場に急ぐ
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譲られた 専門店の ティーカップ いつものお茶が 深い水色すいしょく
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いつまでも息切れだらけのこの日々に嫌気がさしては息を止めてる
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普通とは違う出逢いだからこそどこか違うと夢を見すぎた
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猛暑日と言え真夏日とまだ言うな 梅雨に挨拶してないでしょうが
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目の前でゲロを吐いたおっさんを他人と思えぬ夕方の帰路
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会社から貰ったコーヒー飲みながら悪口言うのが一番幸せ
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6両の快速特急を8両目で待った誰かの眼差し
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真夏日のグラデリップは君の前では意味を成さない
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浴びていたを止めたのはいつからか ベタつくクリーム顔に塗り込む
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待ち伏せてツリガネソウの昼下がり 蝶よ惑わず舞えそのままに
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失言を取り消すことも叶わずに火傷しそうなシュウマイを食む
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