水槽の底から月を見上げればまっさかさまに夜に落ちてく
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よく見れば いつもより白くデカい月 コンビニで買った甘味を添えて
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この血などくれてやるから真夜中に不快な羽音で起こすなよ蚊め!
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月とのみすむ深山辺みやまべは栗の実の落つる音にも驚かれつつ
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「何もかも一緒にやるのはやめなさい」分かりましたと素直に応じる
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「良質な睡眠をとることにハマれ」君に言われてハイと答える
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'р'と書きルルルと発音する記号それと気づかれぬような口付け
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「もうだめだ」この世の終わりのような夜 眠ればすべて忘れるほどの
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君はいまどんな香りのなか眠る私はベタに金木犀です
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永遠はこの世に存在しないらしい600キロの距離は永遠
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「触れないでください」とある展示物 言うなれば君の身体はそれだ
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「月がきれい」「月がきれいだ」と繰り返す 月に向かって石を投げ込む
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「ご冥福をお祈りします」そんなにも汚いものを払うかのように
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猫用のお月見団子 盲点だ そのレシピ一昨日載せておいてよ>ネット記事
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蚊の羽音 痒みで目覚める丑三つの窓辺明るき満月の夜
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「残業」は送迎夕飯風呂寝かしつけ全て回避できる特権
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保育園でお団子食べたと聞き気付く手繋ぎの帰路月はどこかな
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夜道にて 虫の音ひびく 深夜過ぎ 月明かりって 明るいんだね
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とめどなく 雫滴り 落ちる時 心の霧が 静かに晴れゆく
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あれやこれやってるうちに昼がきてそこからギアが入らないまま
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「ありがとう」祖母が手渡すトラックを五歳になったぼくがうけとる
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明後日も暮らしは続くそのために見ない聞かない箸上げ下ろし
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別れよう、時間くれるか?どちらかが不幸だろうと幸せだろうと
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心中を月の光と月光で選べと言うの?ほら、ヴェートーベン
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絶品の望月の寄る我が窓辺亡兄は何処の空より見るや
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ひとりでも君はワルツを踊れるよ その望月が夜にある間は
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最後まで「万ちゃん・寿恵ちゃん」呼び合った 小さな事が夫婦の基本か
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金曜日ナイトフィーバー短歌うたを詠み 朝ドラ見返し夜ふかし楽し
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わずかだが満月パワー充電し 明日は起きれる だいじょうぶだよ
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少しだけ 涼しくなった 帰り道 クリスマスの計画を立てる
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