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雪が降る むかし絵本で見た姫がガラスの靴を履く静かさで
20
音楽も 美術も今や 行き詰まり 趣味もそこそこ 才能尽きる
3
屋上で煙草をくわえもらい火を星からすれば星の味する
18
折れたのは 時間の方か 心の方か 問いかけるたび 世界のつづきが 微分できない
4
昼飯はカレーピラフの保存食防災袋点検もする
13
イチョウ踏む 歩に降りおちる 雨ひとつ 晩秋の杜 ひかりかそけく
16
シュトーレン やっとひときれ 切れたのよ ジャスミン・アールグレイとともに
16
救急車の窓が曇っている 友の手紙の埃を払う
8
荒れに荒れ放ったらかせば際限もなくカオスなりお家のお庭
20
地震にもクマにも負けぬなぜならば母を守る使命があるから
32
「健康」は
刃
(
やいば
)
の上で回る
独楽
(
こま
)
その危うさに気付けなかった
30
八戸の長者の森の園庭の 鬼胡桃の実 なゐに落つるや(息子が通った幼稚園)
19
馬淵川 櫛引の里 根城丘 なゐに震へし八戸思ふ
18
エクセルの関数だいぶ忘れたり雇われ解いて五年目の冬
14
ときどきは スマホ放り出し ねこなでる もふもふ成分 もふもふ・ふわふわ
15
ら·くっくの つまみを指でつまみ上げ 焼き印押されて アロエを貼って/ら·くっくは、グリルの中で使うほうろう容器
16
誕生日 二十歳を過ぎたあたりから祝いの返事ややスカしがち。
8
かみさまのつくってくれた からくりの 日時計きょうもおはようという
18
クッションの上 くっつ
ゐ
(
い
)
て 猫と猫 丸くなりぬ 初冬の日だまり
24
大好きよ 愛しているよ 言い続け 君から響く 木霊見つめる
7
不信・不安・恐怖が黒く染める視界 良い色の存在も忘れた
8
この電車 こんな時間に乗ってんの ウチらホンマは仲間かもしれん
7
短歌すら
詠
(
よ
)
む気が失せるほど
萎
(
な
)
えた心振り切りまた筆を
執
(
と
)
る
13
この世には何人か似てる人がいて 何回か取り乱す僕がいる
10
心身の反応があって辛いのね。 そうなんだけど。そうなんだけどね。
7
おみかんは 補充したので 疾く帰る ちいさなちいさな マフラー編もう(ちま猫ちゃん通院用)
14
似てるから 優しかったあの人たちに どうして動悸が そんな理由で
8
ひび割れた瓶からこぼれ落ちていく ただ境目がなくなっていく
7
津波への注意解除とラジオ朝警報聴きつつ眠りに落ちて
19
グダグダなバンド演奏愛おしい 若くもあったし昭和だったし
8
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