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内海
(
うちうみ
)
の小春日和を背に感じ猫ってこんな気持ちにゃんだな
11
しのびよる 寒さにかまけ 部屋のなか そっと背中に 顔をうずめる
10
短歌
(
うた
)
読めば心が踊りまた
短歌
(
うた
)
を詠もうと気持ちがわいてくるよ
13
初おでんトロトロトロ火に出汁香り銀杏祭りのギンナン入れよう
8
われもまた御賃金には抗えぬ 二十五日の待ち遠しさよ
6
慈しみ 育てた我が児の 亡き骸 拾う姿は 火鉢かな
3
何あった
?
人形劇で手首だけ「冒険に行こう」と拳上げ
9
うっかりと飲むとこだった 葉っぱかと思えば 羽虫がお茶に飛び込み
11
思い出と呼ぶには痛い夜だけを挟んだ本も捨てずに生きる
9
我慢とか折れるを選ぶこの私あらわにさせる相手の機嫌
4
病床で歌う「ふるさと」ゆるやかに かのやまの
彼
(
か
)
を
忘却
(
わす
)
れゆく人
31
車内にて若き日の曲流れきて日暮れ灯ともる頃も麗し
10
風凪ぐ夜 マスク外して深呼吸 お疲れさんと半分の月
22
お別れは 寂しいものと 思いきや 相手はさほど 気にしないもの
4
さよならを カッコよく言う 練習し 笑顔でいれば 死ぬのもいいか
1
生まれたら 死んでゆくもの 当たり前 人は命に しがみつくもの
1
百年も アッと言う間と 思うほど 人の一生 風の吹く如
4
いつまでも 元気でおれる わけもなし 目が見えるだけ 感謝感激
6
右目には 眼圧下げる 器具があり 気味悪いけど 時々見てる
1
さすが妻 夫の癖を 先読みし 要らぬの問題 未然に防ぐ
4
仕事とか 職業とかは なくて良し 生きてるだけで 楽しくないか
2
久しぶり 少し顔出し 定年の 退職前の 有休消化
1
テセウスの舩を
解体
(
バラ
)
しておいて呉れ 此処迄が僕 其処からが君
2
愛語なく昏くなりたる室もはや孤独に甘えられずおり
4
風に負け 衝動買いする レジ横の 少し割高 コンビニおでん
8
暖かき日差しに和む群雀暮るる速さに冬を知るらむ
8
お ち る お ち る
4
マッチ売る少女が目にした幻影に格差社会の
現代
(
いま
)
、重ねる
5
お昼前 給食室の 横の道 いい匂いだな 腹減ってきた
10
大人ぶりブラックコーヒー飲む天使 仲間が見てるあとには引けぬ
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