肉なしの野菜炒めに塩をふる 親ガチャはずした子に詫びながら
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台所二つ並べた皿を見て一つはそっと戸棚にしまい
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夢に見たノーパン喫茶に行ってみた 履いてないだけ儚いリアル
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雨がやみ 涼しき風が 頬撫でる 今日で半年 流れる雫
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差し込んだひかりの道に浮かぶ塵 映画の前の静けさに似て
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婦人科で一時間待ち 一番も 番号すすまぬ 先生いてはる?
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何となくやつていけると思ひます梅雨の晴れ間にまくらを干して
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梅雨空の合間をぬって 蝉の声 まだ神社付近だけしか聞かぬが
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この暑さ例の汗疹あせもが自分でもギョッとするよな有り様となる
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クセ強の つわ者どもは カヤの外 云えば噛みつく 云わねばのさばる
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マクドでも マックもどちらも いいのでは 無性に欲しい ポテトビックマック
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こんな日は家で珈琲飲みながらかつて通った風景想う
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孫の世話まったく予定立たないがその日暮らしもまた佳しとする
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物欲がなくなりてなお求むるは目には見えない人のつながり
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満員の 電車ゆらゆら まどろんで 記憶も彼方へ 運ばれていく
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偶然と必然の中で人は皆 喜怒哀楽の中を歩み行く
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雄大な自然の中で天然のグリーンフレーム🖼️で映え写真撮る
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言葉尽くし相手のためにとしたとしてもどう受け取るかは相手に任せる
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ベランダで朝の日課のマッサージ 老犬は過ごす至福のひととき
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いつか全部なくすんじゃないかって 台所の床でまるまる
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亡き人と過ごした日々を思い出す 曇り空かな生ぬるき夏
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ねこたちは いついついつも ねらってる はいれぬドアに しのびこめる日を>トイレに一瞬入られた(笑)
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ほんとかよ 積み木を崩して 祖母がいう 家族は皆で 揉め合うもんだと
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桃もろた福島自慢の爺ひとり今はいずこに家毀されぬ
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急かされているかのように生きている まずい気がする まずい気がする
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青蔦あおつたの茂る空き家に残されし白きボールに七月の雨
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いろいろとカッコイイこと言うけれど 伝えたいのは(好き)ということ
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眠い時スッと寝るのが 幸せも 眠剤くすりで無理に「つくる」日もあり
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ハラペノとふ激辛トウガラシの系なれど辛味なく名も「子どもピーマン」
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ゆつたりとふるさとの風受け飛びたかつたろうて肉弾の人
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