都会では犬の代わりに救急車が夜のどこかで遠吠えをする
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今日起きた、失敗、誤り、勘違い、反省とともにUtakataここに埋め……駄目?
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よもふけて あのカーテンは うさぎの眼 アリスのうさぎ ときどきにらむ
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いい夫婦の日にスパークリング開けようか ケーキかなにかあればいいけど>ローソン?(笑)
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チクリとす 見えない棘が刺さってる 小さすぎてか 抜くことかなわぬ
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レンズ越し 映る景色は 同じでも まったく違う 不思議な世界
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番組中「発射された」を確認し充電中のスマホを探す
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窓際の 日焼け免れ色褪せぬ 君の居た場所愛の面影   
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万全な告白タイムに鳩の群れ 思わずふたり笑ってしまった
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粗熱のとれた情熱息はまだ白くならずに研がれゆく蒼
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信号の青に変わるが恨めしい君がとなりにいる夜だから
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晩秋に バッハのカンタータ響けば 整ってゆく我が精神
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ベランダで乾いているのかいないのか 今日も決めかね 夜が明けてく
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お風呂前 不器用な君 詰め替え用 構わず注ぐ とろとろと
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靡かせた 君のドレスは 美しく 目を閉じたとて 鮮明に
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誰を想い 髪を切りけむ 泡沫の 一時なれど 頬を染め
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そうね生まれ変わったなら一度だけ 月を運ぶ仕事をしたいね
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それから?と話の先を促して微笑む君は傷を見せずに
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そう、おどけているのです わらってふざけて 死を忘れ去りたいだけなのです
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君までも 遠くへ行ってしまうのか 張り紙揺れる 磯丸水産
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資料庫の冬の深夜が寒いので人肌恋しと泣く鉄の処女
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分け合った すべてを半分恋のシェア 涙や夢や時間や愛や   
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冬の夜も足取り軽い千鳥足月と語ろう今日のあれこれ
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肘ついて歌を作れば憂さも晴れ没入感に浸るレジ横
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バツイチの隣の席の猥談にこの一杯で帰ると決める
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お出かけ用お守りブレスに付け替えて 明日で連チャンひとまずラスト
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一人酒頼む順番間違えて心はここに有らずと気づく
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底冷えか小春日和かどっちかに コートに悩む 更年期やだな
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煮え切らず家に帰らず行くおでんカラシ多めに食べる哀しみ
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遠足の帰りの電車ゆらゆらと 歩き疲れて夢の旅人
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