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鼻なぞる 空気の匂いも 見慣れてる 風景さえも 年の瀬ならでは
5
病室の繭から出れば年の瀬のまちはわれをも主婦にもどしぬ
26
散らかって調和のとれぬ中に居て落ち着けるのが我が家と知りぬ
16
もう一度食べたいものは母さんの生姜の利いた大きなういろう
18
うっすらと積もった雪に雀らの足跡を見る楽しみがある
18
寒気
(
かんき
)
深まりぬ
歳暮
(
さいぼ
)
に 開花せし 葉の
間
(
ま
)
に
枇杷
(
びわ
)
の
小
(
ち
)
さき白ひ花
24
猫かしら犬なのかしらと思いつつ足跡と歩く雪積もる道
21
薄皮を剥いた数の子・枝豆が枡におさまるお節の一品
19
七月の大失速はブレーク時始まっていて貧打に泣いて
12
負け越しの年と思えり年の瀬に「
B.J
(
ブリジットジョーンズ
)
の日記」で憂さを晴らせし
13
土をわり芽吹く緑のえんどうの産声聞こゆ木枯しの笛
32
冬晴れの富士はふわりと雲浮かべポパイのパイプ
燻
(
くゆ
)
らすように
28
信号待ちレッサーパンダ立つ動画から目を逸らせば横断歩道を走るじじい
5
見上げれば 四羽の鷲が空に舞ふ くるりと旋回冬晴れの碧
23
商店街を抜ける間 僕たちが見れなかったクラッカーのような初雪
6
孫達と 遊ぶ休暇は 楽しみも 速さとパワー ついていけない
26
寝たいのに寝付けないから人生は 願った夢の叶い難さよ
7
眠れずに想い出降り積む年の瀬にうたかたの友愛してやまず/らいとしょっぷより
26
眠れずに父よ母よと呼びてみる吾に降り積もる愛(め)ぐし面影
26
知らざりし流星散乱による通信のホワイトノイズに冬空見上ぐ
9
現実を夢に戻して糖尿は忘れたらいいさあ初恋だ
15
来年は欠けた自分を取り戻し 闇と無縁の日々過ごしたい
12
それぞれの窓の灯りにおのおのの年末在りて今年暮れゆく
17
朝刊を目覚ましに勝ち待っててもまたボツかもうしつこくギネス
13
日常の笑うあなたの枕にも 私のと似た寂しさきっと
11
めちゃくちゃしたいよ 結婚を
3
誰しもが歩いてゆく いつであれどこからであれ 終わりの始まりを
10
ポップコーン みたいに笑う 安心が 日常になる 君とわたしと
16
今日無事に 仕事を納め 本年の 仕事を終えた 喜び浸る
11
嘘つきのあなたはとても正直で だから私も嘘をつけるの
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