何年も使わないから捨てたのに出番が来たよ急いで通販
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誕生日忘れた前科がある息子 入籍の日は良くある1122いい夫婦の日に
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「人間じゃなくてほんとによかったね」そう声かけたいブルドッグのメス
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三色のペンをカチカチ鳴らす音 上司の機嫌はそこで占う
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空晴れて 昼の半月 見ゆる秋 猫は仲良く 陽差し分け合う
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1122いい夫婦 無視しちゃうのも悪いからお好み焼きにマヨのハートを
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アイマスト プロデュースド マイセルフ キミに逢います届ける願い
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スルーされた「やめて」を握り生きていく 耐えられる 大人だから
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死との間を洗う行為が人生と云い回廊去る清掃夫たち
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かたみみじゃ きこえる音は 三十パー テレビも画だけじゃ みてるいみない
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錠剤はいくら飲んでも痛み止め、痛み止めでは傷は治らじ
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今言った言葉の嘘の証明にゃ余白少ない午後の四時半
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息を吐くように嘘吐く連中の本当だけを吸って渡る世
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生傷の正直者と馬鹿が見る、世に嘘はなし蓮の花咲く
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酔ったふり今日の下着の色をした嘘をついては肩に手を置く
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嘘つきと言われたとしてぼくだって知らなかったさ、君との別離
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改札を出る手前で指を解く こんな女に育ちました
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君のくちの中をころがる飴になり やがて砕かれ ジ・エンド
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ささくれが 疲れたよーと言っている はいはいお疲れ クリーム塗ろうか
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色水を 吸って色付く かすみ草 青きヒロイン 戸惑い隠し
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寒くなったので、君を思い出しました。そんなこと言われたって さあ
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吐く息とともに漏れる「めんどくさ〜」朝練へゆく午前五時
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にぎはひて 錦秋きんしうなりし龍田山たつたやま 吹き立つ風に色葉いろは散りなむ
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聴く神は かなうる神は 有りや無しや ただ我ら祈り続けむ/ 遠き地の戦争
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旦那さんと離婚したの?と尋ねられ結弦くんより驚かれちゃう
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久しぶり外科の主治医を見た今日は老けた気がした白衣のすき間
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黒黒桃 黄色紫 青赤黒 オセロだったら年中█
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名にし負へば しづく影見ゆうつぶきて 思ひるらむ金盞香きんせんくわさく
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雲ひとつ 無い青空に 呼び掛ける 「私は今日まで 生きて来ました」
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