好きよと いつも言って くれる君 嬉しいような 照れくさいような
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午前4時 タバコ片手に ベランダで ぼーーっとしてたら 朝が来た
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僕宛ての手紙の文字を一つずつ指折り数え涼し気な夜
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なによりね 幸せそうで 私だって サムギョプサルに キスとかしとくし
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きみの手に 知らない指輪が 光るから 初めて歌を 詠むことにした
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物語はここでお終い。と区切られるの嫌かもあたし生身だし
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真ッ暗の空に浮かびしうろこ雲 巨大な鯨の腹に見紛ふ
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あなたしか見えないくせにその顔も見れないくらい恋をしている
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僕たちが夜を一緒に越えたのは 寂しさを埋める為だけじゃない
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好きな子に浴衣着せるの、げつようび。世界でいちばん素敵にするの
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中秋の名月 明日に迫りたり ほぼ真ん丸の冴え渡る月
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君みたいには成れないし これ以上の日々は無駄なのかも
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親友に 笑い俯く君の目は 僕にとっては空より遠い
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触れられた指の細さに驚きて 腕引っ込めし十四の夏
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涙など見せない貴女のぼくで居たい だからこの手は離せないんだ
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ピンク色の飲み物の泡 ストローで吸う いちごグレープフルーツ
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///\\\///\\\///\\\///\\\///\\\アッ アッ アッ アッ! あーあ
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左右に割れた前頭葉から黄色いトカゲの声がする 死に物狂いで喇叭 本当はうるさいと思ってるよ
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灼けた窓枠に死ぬさだめの名も知らぬ虫と僕は孤独である
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情けなく空いた歯の隙間からガラス玉の擦れる音や       寂しい。
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末妹がコップを割ったと言う次男 そんなに怒るな所詮100
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10月の5日に貴女と逢う僕は地下鉄に乗る自分を想う
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アコーディオン蛇腹の吐息でうらかなしユーチューブより切なさが飛ぶ
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西日入り先週よりは温くない 今夜はシチューにしてみよう
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君を抱き時が止まればそう願う それは叶わぬ朝日を睨む
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寝坊した? まだ濡れた髪シャンプーの香りと見慣れぬスポーツシューズと
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今ならば 溺れ死んでも構わない 君を縁取るシーツの波間
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長男が生まれた朝に後悔す 酷い時代に落としたものだと
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ありがとう 私とあなたとの不和をSNSに書いてくれなくて
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末妹とのままごとだってちゃんとやれ 子供騙しで子供は騙せぬ
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