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憂鬱な 心の奥の 桜花 散りゆく様は 去年のままだ
7
「完璧じゃないものが好き」そう言うと寂しく帰った空飛ぶお椀
5
女の子は一人だとすぐしんでしまう 鯉のように群がらなきゃだめ
3
混ざりあう感情もどこか穏やかでパステルカラーが溶ける夕空
8
清教徒革命というくちびるの動きだけでも覚えていたい
4
人生も方向音痴な我の為ナビが理想へ
案内
(
あない
)
せぬものか
3
足元に見向きもしないひとだった 窓辺のすみれ誰が挿したの
14
標識の
父子
(
おやこ
)
のように手を繋ぎ
夕焼け
(
ゆやけ
)
にあなたと歩きたかった
10
黒踏めば良い知らせ来ない気がして大股歩きの横断歩道
7
みずからを発熱させて咲くという座禅草から目覚める水辺
13
宛先はアルファベットの五ー六番その間にて暮らしています
3
「ずっこい」と言われないため裏庭でずっこいことを色々やった
3
微睡みに 溺れ頭を 振ってみても もう消えてしまう ことはないから
1
もしきみが 苦手な香りじゃなかったら 梅の花を見に行きませんか
2
願いたい 君の幸せ思えども こころの中は 黒く渦巻く
3
隣には 俺がいらない現実に 気持ちの波に のまれて沈む
3
あの丘の東に四つ葉のクローバーいっぱいあるのは秘密にしとく
5
うなずいてくれたら愛す アイスティーにミルクを溶かしてあげようね
2
喧しきバイク2台が過ぎゆけりマフラーと云ふは消音だろう
1
花びらが歩道の上に吹き上がる 自動車は走り去り
1
朝焼けを背景として港湾のクレーン群の鉄の静もり
11
人魂にあらず夜空を流るるはビニールにして家屋を超えぬ
5
「すぐ決めなきゃだめ?」と聞いてもそよ風はぼくの言葉を繰り返すだけ・
2
常套句 自動再生 高性能 あなたが愛する かわいいまぼろし
2
歌を聴く 耳から歌詞
(
ことば
)
降ってくる なにを聴いても ナミダが流れて
2
君のため もとの自分に戻りたい 大事な時期に 癌はいらない
4
それなりに調べ迷った祭りの
後
(
あと
)
投票率は過去最低と
2
今朝起きて「レンコンきんぴら」作ったの 春独特の柔らかさだ!
3
じゃがいもに ごぼう・にんじん・さやえんどう 野菜売り場も春でいっぱい
7
一年目誰でも最初はそうじゃない 見守りましょう担任だって
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