夕闇に 西の空には 稲妻が 電光放ち 闇間を照らす
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ばあばあは杖つき坂を上り来る杖の音哀し旅立ちの日に
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敬老の日 吾子らが集まり 賑やかに 夕食ゆうげに囲む 円盤餃子
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夜半過ぎ 雷鳴轟き 稲妻が 闇間に光る 秋の夜空に
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夜をとほし膝が痛みて眠れざれば取り戻さむと昼寝するなり
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苦労した君の笑顔は何倍も他のひとより輝いている
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突然に降られ駆け入る雨宿り ほのかに過ぎるやさしい時間
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宇宙ではちりに過ぎない私でもベテルギウスを心配してる
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来世では 水族館の イルカになると 言った君 意外と退屈 なんじゃないかな 
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振り返る 僕のLINEの トーク画面 やば!えぐ!ばかり 語彙力はどこへ
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母親と 3年ぶりの 大喧嘩 こんな今日も 貴重な1日
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好きよと いつも言って くれる君 嬉しいような 照れくさいような
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午前4時 タバコ片手に ベランダで ぼーーっとしてたら 朝が来た
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僕宛ての手紙の文字を一つずつ指折り数え涼し気な夜
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なによりね 幸せそうで 私だって サムギョプサルに キスとかしとくし
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きみの手に 知らない指輪が 光るから 初めて歌を 詠むことにした
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物語はここでお終い。と区切られるの嫌かもあたし生身だし
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真ッ暗の空に浮かびしうろこ雲 巨大な鯨の腹に見紛ふ
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あなたしか見えないくせにその顔も見れないくらい恋をしている
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僕たちが夜を一緒に越えたのは 寂しさを埋める為だけじゃない
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好きな子に浴衣着せるの、げつようび。世界でいちばん素敵にするの
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中秋の名月 明日に迫りたり ほぼ真ん丸の冴え渡る月
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君みたいには成れないし これ以上の日々は無駄なのかも
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親友に 笑い俯く君の目は 僕にとっては空より遠い
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触れられた指の細さに驚きて 腕引っ込めし十四の夏
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涙など見せない貴女のぼくで居たい だからこの手は離せないんだ
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ピンク色の飲み物の泡 ストローで吸う いちごグレープフルーツ
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///\\\///\\\///\\\///\\\///\\\アッ アッ アッ アッ! あーあ
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左右に割れた前頭葉から黄色いトカゲの声がする 死に物狂いで喇叭 本当はうるさいと思ってるよ
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灼けた窓枠に死ぬさだめの名も知らぬ虫と僕は孤独である
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