笑点のメンバーカラーのビオラ咲きダジャレをひとつ独りで失笑
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不器用な君が病の我に出す精一杯の“ちょっとぞうすい”
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ひとことが許容の線を踏みにじり元通りにはなれずに疎遠
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足元も視界も遮る薄紅の桜吹雪は別れの合図
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日曜日 フレンチトーストのにおい 迫る明日への威嚇のために
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スイングをひとつふたつと繰り返し君の重力圏から離れる
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韻律に心当たりのある者は放課後倉庫裏に来なさい
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明けぬ夜はありません 平凡で楽しい詩を待っていますね
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芥川お前の気持ちもわかるよお寝てる間に始末してくれ
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アドバイスするような柄でもないし資格もないし相手もないし
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無視されて10年経つと俺になる学生さんよ人と関われ
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ゆっくりと死んでゆくような毎日に灯す数本の檜のお香
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忙殺の朝に靴下片方を 失くししばしの シンデレラとなる
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水に浮く油がそうであるように、僕の座った席が見えてる
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靴箱で次の短歌を見つけたら修了試験が開始されます
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冬服を衣装ケースにしまいこみ、味付け海苔をかじる日曜
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グロタンディーク素数が存在してるので五七五七七も素数です
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長生きで お互い独りだったらさ じいちゃんだけど 結婚しよう
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その子がね 我が子と思い過ごしたい 君には云わず 心におもう
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捏ねられて茹でられ焼かれベーグルは地獄巡りを超えた強者
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今ここで 派手に死んだり してみたら みんなにぼくを 刻み込めるかな。
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運営カミサマよ ガラクタのぼくに アプデはよ もしくはとっとと サ終しろ
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罪悪感 ずっといてくれ 共に行方ゆく 十字架背負い 君たち想う
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この宇宙で私は独りそんな気がする時もある人混みの中
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詩短歌俳句小説エッセイも皆誰かの可愛いこども
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流れれば月夜の桜あおめいて満ちゆく度に足が足りない(昨日)
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蜜蜂のダンス日和びよりねと君は言いお尻ふりふり見せてくれたね
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腫れた目を あなたが心配してくれるから 嫌いになれない花粉症 
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散々な音像ばかりひしめいた終末の夜を買い込んでいく
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彼への想い いつまで抱え 生きるんだ きっと死ぬまで 命尽きるまで
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