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どこを見ているか少年 きみの手に確か密かに這いよる戦禍
11
転ぶなら早い方がいいよという人が歩いたふかふかの道
7
めおと去りし ベンチに常盤木の葉が一つ 燕は夜に翻ける
9
真夏日の落暉は暑さを持ち去らずハチミツ色の夕映え残る
44
臭いかも そんな次元は とうに超え 自分で自分が 臭く感じる
5
長時間 汗水垂らし 働いた 帰り道見る
切
(
き
)
った
爪
(
つめ
)
月
(
づき
)
8
月低く お疲れ様と 笑ってる 夜風優しく
一日
(
ひとひ
)
の終わり
35
時間とは 止められぬもの 一瞬も 過ぎて去り行く 一方通行
4
静けさに まぎれて消えた 声ひとつ わたしの奥が すこし軋んだ
11
不潔だと 土を触りて 思うけど 爪は汚れる 畑弄りて
4
泥水が 跳ねて思わず 目に入り 慌てて帰る そんな毎日
4
植物が 希薄なガスを 吸いながら 成長してる 姿が奇跡
4
七月が もうすぐそこに 来てるとか 地獄の真夏 そろそろ出番
5
灼熱の 梅雨の合間の 日曜日 日も傾きて 日陰に休む
3
あることを 止めると決めた その日から 奇跡が起こる そんな気になり
8
いたずらに 奇跡を信じ まっしぐら 現実となる その日その時
5
紫陽花は 青が一番好きだけど 辛抱強い愛などいらぬ
18
窓開けて 一晩寝たら 喉痛め これはまずいな イソジン頼み
3
願懸ける 良いことばかり 起きるよう 悪いことなど 起らぬように
4
海鳴りが耳まで届く堤防に微かに混ざるギターの音色
15
夜の海波打ち際がぼんやりとどこから海で私は何処に
8
四十過ぎ
半分
(
わかもの
)
相手にリアルガチ エグい?何がさ 勝ってから云え
10
夜の街電車が通りすぎていく灯りがまるで星空の様
10
本のなか 灯りのような 言葉たち 目線を上げると 宵闇にひとり
12
アメリカンチェリー一粒ちょっとした言葉の棘を反省してる
52
十数年 目指した「昔」に辿り着く あと一つだけ すべてをかける
12
勝てぬ者 倒して弱い奴に敗け 我もヒトかな 成らざるモノに
11
友と書く 十六の日の短冊は 天に伝えず ただ胸の内
13
扇風機にそっぽ向かれただけでこの世の終わりを味わえる夏
6
三日月夜。
月牙鏟
(
げつがさん
)
の 使い手は 沙悟浄だった 成仏のための
31
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