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五年かけ使い尽くしたインク壺
日記
(
にき
)
に録した数多のおかず
21
きみの声切りたくなくて意味もなくコンビニに寄る ひとり 帰り道
7
ゴマサバを マサバと言って ごまかして 8尾なのに 10尾とサバ読む
5
猛暑日を 労うような花火風 オヤジの恋も 吹き飛べ雲と。
13
じいちゃんが 命あずけた太平洋 一度も聞けず 時代は過ぎる
19
この地球のどこかにいるはずのあなたへ末永く末永くしあわせで
6
夕やみに頬なでる風生ぬるく軽く汗ばみ家路を急ぐ
7
「大丈夫」君でなければ大丈夫行かねば済まぬ愛する不信
8
今まさに解き放ちたい衝動と 今の暮らしを守る心と
18
笹船に 金平糖を ひとつ乗せ 銀河に着けば 星になるかも
15
圧縮され続ける客用の羽毛布団 私は誰かを世話し続けたい
11
宵闇の
欅
(
けやき
)
から降る蝉の声 生きる力を振り絞るごと
26
この花火 田山さんとさ 観れたなら どんな綺麗か 佐々木さんズルっ/😝
9
友達でいたくないから浴衣着る予定を立てるフッ軽のふり
6
今日母は悲しいことがありました 悟られぬよう立つ台所
17
苦しみも 楽しみもまた 初舞台 一度きりなら 笑顔こそ咲け
13
少しずつ搾取されてく酸素にも慣れて僕らは宇宙で生きる
7
「遊ばん?」と 言えば前なら 「あそびたい!」 といってくれた。 今では 「いいよ」
12
この腕を手当てするのがきみならば、だなんてもうない希望に咽ぶ
5
せと市のお店の数だけ個性ありあれこれ迷い
夫
(
つま
)
を待たせる
29
懐かしの友と一緒に茶をすすり ふと訪れる間に思いを馳せて
16
わたしにも権利があると思い出し、着るクロップド丈 決意の日
12
離婚して漢字二文字 息子の名 「探しやすい」と笑う下駄箱
8
蝉ファイナル あゝ蝉ファイナル蝉ファイナル セミ・蝉ファイナル? 蝉セミ・ファイナル?
6
クーラーで 冷やされている 青灰の 空気にそっと 包まれている
9
一斉に 雲に手を振る 集団の如 風に揺らるる
青紅葉
(
アオモミジ
)
22
「生きているだけで上等」言祝がれ 相応しき身か ぢっと手を見る/誕生日
28
深夜
2
時インスタに君ひとりぶんあの子の右の打ち上げ花火
5
夏の花 太陽の元 咲き誇る 夜に見ることは 叶わずとても
5
目を開けて 絶望を見て 目を閉じる また目を開けて また目を閉じる
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