Utakata
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ocha
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春の日の昼げの後にうたた寝す傍に丸まる栗饅頭
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永遠であることよりも慈しむ ともにいられる限られた時間
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人間のとしで数えて受け入れる他にはないと分かっていても
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歳をとりよりわがままになる茶トラ長生きしてとつい甘やかす
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だしぬけに黄色く染まる春の空 軒下借りて夕立しのぐ
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手ずからにご飯よそっても知らん顔 気まぐれなのは茶トラの性分
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芝地にて桜見上げて寝転がり枝の隙間を縫うボーイング
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春の海東に向かう船ひとり杭に繋がれ沖に出られぬ
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起こされる腹が減ったと訴える白い猫のこ春はあけぼの
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食べてくれればよろこんでやせてしまえばふさぎこむ気に病む人を猫はただ見る
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葉桜か開花ばかりがことほがれ誰も見ずともしんがりの花
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春の日に人の少ない公園でベンチに腰掛け靴を脱いだら
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一万年あまり続いた縄文時代いまのこの世が仮想現実
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幼き日怖いと感じたあの歌 今はどこか遠くに行きたい
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春の日に予報通りの天気雨 砂糖みたいに濡れて溶けたい
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意図せずに痩せてしまって複雑な米を買うのも躊躇する春
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自分から見える景色が終わるだけその後も世界は続くらしい
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偉いとか偉くないとか考える人が怖いとただ生きるだけ
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考えてできることなど何も無いやった後から考えるだけ
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することも無いのに早く目が覚めてただ生きるのにもお金がかかる
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縄文時代の人間と脳の機能は変わらないスマートフォンは早すぎた
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何にでも功罪あるとは言うけれどいくらなんでもそうは言っても
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わからんことをわからんと言えるくらいならこうなってない
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自分にはどうにもできないことだから何かする必要もない
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上り坂登いつか終わりは来るけれど登りきったら気づけるものか
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手で字を書くと不思議に感じるこれが自分の字なのかと
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花見には呼ばれることがなくなって散歩の途中で眺める桜
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贈られた花の写真で検索し猫に毒だと確かめた
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区役所に電話して聞くトロフィーの捨て方
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