れがのカラスの行水とくと見よという感じの今朝の池かな
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敬老の日の発祥は兵庫県 辞めぬ県知事嘆く老人
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チビ猫は「ねーう」となくよ へいあん平安ふう こんびに帰りの おとうちゃんには
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ハンカチを贈ると「きれいでもったいない」と タンスに大事にしまいこむ母>使ってくれー(笑)
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ありふれたスイートポテトが作りたい 母の誕プレ ネタ切れである
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星ひとつ引掛けたまま畳まれて屋台のテントが運ばれてゆく
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コロナ明け 他人ひとと話すの 五日ぶり わたしの声も 他人みたいで
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中庸を取るてんびん座コーヒーと牛乳の間を好む
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ベテランのピッチャーフォームをイメージし腰に負担をかけない動作
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スピードを競う時代は終わったと一つ一つを丁寧に積む/腰痛のため
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目に前に 止まりしトンボに 手を伸ばす 鈍き動きに ふと手を止める
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来週は帰ってくるかと親は訊く帰るよちょっと甘えたいから
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涼しくて週間予報を見てみれば木曜日なんか三十六度だ
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欲望が壊れてしまったからだろうあなたのことが分かる気がする
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幼き日打ち上げ花火の インパクト、この胸消えず今夜 見に行く。
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生きたよね 長い人生 生きました 年寄りたちの 共通言語
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どうか君 幸せであれ 落ち葉拾い はしゃぐかわいい 君のまんまで
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幼子や 青少年を 見るにつけ われら同志よ いずれ年寄り
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年寄りの 仲間に入りて ふと思う 年寄りだとは 思ってません
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年寄りが デイサービスに 集うとき 歌声喫茶 安保反対
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年寄りを 敬うなんて 今の世に あまり聞かない 流行っていない
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おじいちゃん おばあちゃんたち ありがとう 育ててくれて ご苦労ちゃん
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右足の 骨がなんだか 軋むとき 不安になるぜ 敬老の日に
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年寄りに ボケと毒づく 中学生 敬い慕う 祭日はなし
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毒を吐き 叫びを上げる その時は 正直であれ 短歌が似合う
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短歌には 心の怒り 悲しみを 刻々記す 手触りがあり
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ご相伴 母に供えしこの緑茶 (あたしご飯と一緒に飲むわ)
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ご相伴 父に供えしこの香り やはり我が家はゴールドブレンド
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秋雨に苔の緑の色映えて 樹木も音なく虫の音の道
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どうしたら 浄土へ着くか 今年あと 三月みつきと半分 ストーブける
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