「あげるよ」と言われたけれど「借りるね」と詩集に挟む栞の押し花
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苦しさの先にあるから恐ろしく 果てにあるから救いになるもの
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駆け込みで のぞみ飛び乗り 東京へ 桜の車窓 しばし見とれて 
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満開の 桜愛でつつ 一休み アイスティ―には 花びら浮かび
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会えない日。明日はあなたに会えない日。だから特盛り唐揚げ弁当食べる。
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川風に花はふるえて七分咲き 顎(あぎと)を上げて酒を呑む五時
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人混みで 圧死の恐怖を 思いけり 改札口の 人波の中
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福寿草所望されては母演ず男の我も幸子の世界
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わかってる馬鹿馬鹿しいとは思っても強迫的な不安になるよ
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春の暮れ 香り溢る 梅の園  山の端かすみ メジロさえずり 心うきうき  
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岩肌に 沁むる霧雨 走り去りて 薫る草花(そうか)の 色新しき
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母叫ぶみんな起きろーにニャニャニャニャーと叫ぶゴロには爆笑の朝
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春霞立つ雪の辺の道しるべ来よと振る振る狐の尻尾
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風に揺れる薄紫のハナニラのミステリアスな風情に魅せられ
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シュッシュッシュッピーに階段駆け下る機関車みたくケトルへ向かう
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六年後私の役目を名乗るならアンタのことが好きなモブ女
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来年の担任だれかママたちは予想屋となり集ふ我が家に
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朝採れの 菜花、スナップエンドウの たっぷりパスタ 春きらめきて
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こんちはに こんにちはって1秒の会話が温い見知らぬ人や
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「思い出」の箱に閉まって鍵をかけもう触れられないといいと願う
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春の陽に 惚れ狂いしや 徒桜 今は盛りて 待つ花嵐
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ネットでの投句勧めてみたけれど祖父は杖つきポストに向かう
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「ほどほどに」 「無理しないで」 言葉掛け してもらうも 現実とのジレンマ
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懐メロもいにしえよりの歌よみもわれの心の揉み師なるかな
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断片で途絶えた夢の深層の真「まこと」を探す目覚めの朝も
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隣り合う ベンチで女性が彼方(かなた)向く 少女じゃなくて 老婆の方か
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階段を上れば明かる桜木の塀に隠るる集いのありて
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ぼけ林檎 檸檬と砂糖で煮て旨し 外れアボカドさて如何にせむ
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私のものと思いし国の旗そんな厭味になっちまったか
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どうもって先行く我に「はい」と言う譲りし人の響く心音「こころね」
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