大き風車いくつも並びもろともに巻き上げらるる心地にアクセル
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個人の黒歴史は笑い話時効となり 民族のそれは神話時効となる
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稜線は 美しかろと 想い馳せ 夏山登山 我を誘惑
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せずあの日の彼は原色で 42回目の出逢った記念日
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醜さだけ 見せつけてくる 大鏡 ぶち壊しても よろしいですか?
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菩提寺の 盆前除草 完了す ありし日思い 心を込めた /作業日数十二日😅
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長崎の平和の鐘が軋む夜不意にガイアが突き上げ怒る / G6大使不参加に怒る震度5
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障子から入る朝日が柔らかく ふと母思ふお盆は近し
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おかあちゃん おきるとおもってまつ ねこよ まだ5時なんだ まだ5時なんだ
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飢饉ゆゑに重労働なる農業を太古よりやむなく始めしならむ
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倒れても 走り続ける 我が子らに 母の心配 届いているか
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夏来れば見事に育った菜園の鴬色の枝豆旨し
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ゴルフして 高原の風爽やかに 猛暑の夏を 暫し忘れをり
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たらちねのあなたを撫で返せるだけの立派な腕を賜りしこと
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命燃す蝉の恋歌 吾を坂のその彩のコラージュにする
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ひとり部屋 鏡の私 上手に何度か笑えたら リビング向かう
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サンダルを履くのがダサいと言っていた俺がまさか履くなんてな
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保健では机に伏するピアス君人の心にちょっと安心
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君と組む ダブルスもはや シングルで 横など見ない われを見るのみ
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まんいち 使つかえるように そなえるが 使つかわずにむ ことをねがって
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まだ蝉の声鳴り止まぬやわらかな自分の耳 ていねいに洗う
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あのイクラ サーモンの子と知った時世界が開くような喜び
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ずっとある どんなに世界変わろうが こころと手には種があるから
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誕生日 蝋は要らない本数が人生の濃さと一致しない
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絵空ごと 未来は自分で撰ぶもの 人は愛から 生まれるのです / 両澤さんありがとうね
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「セフレって何」うっかり女房に聞いた俺 おじさんにもわかる言葉で詠んでくれ若者
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じゃんけんのルール忘れた体育館 聞けぬまま過ぎ負ける私は
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自慢げに 見せびらかして いるけれど その金塊の 前世は金歯
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あなたにも そのうち分かる 人生の 半分位 おばさんとなる
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君たちのDNAを無駄にすることはないぞ、とイクラの軍艦
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