明日あすからと言えば真面目な君だからきっと今より頑張っちゃうね
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日暮れ前テニスシューズの泥払いほどいた髪に光がいこ
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ガンガンと食料燃やしてる風のぼっちキャンプのヒロシに釘付け
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あの頃の青いひかりを閉じ込めてひからずにいる 青いセロファン
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あの菓子はまだあるのかとやさしさに包まれたなら聴きつつ思う
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霜柱氷点下や雪まだだって意外に思う手指てゆびが思う
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冬晴れに物干し竿にジョウビタキ止まりて首をふる白き紋の冴え
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スピードを上げて!と願う 列車から かすかな息で待つ父祈る
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野球見てナイスプレーで酒すすむ父よわたしはニュースが見たい 
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彫像よ 何を見、思って此処に立つ 浪漫に浸る美術館にて
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言葉には色んな意味があるわけで 「寒いね。」だけで伝わる何か
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ヤマザキのコンビニ傍にある街で働いていた頃が懐かし/祭りシールがすぐ貯まる
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ボケ防止 クロスワードから 数独へ 進化する妻に 亭主おのの
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綺麗でも寒いの嫌でふと思う あったかい雪あればいいのに
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だれもみな 完璧じゃなくていいんだよ そんな言葉に慰められて
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りんごかじり アップルパイを食むときに 人類の叡智ここに有りやと(大げさwでも、アップルパイを発明した人、えらーい🥰
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寒き日に パン屋行けそな時間起床 ねこが3回起こしにきたから
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あのクレーン、もっと東にあったっけ。鉄獣闊歩し街が生まれる。
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切り開く未来の意味を持つと知る 父が娘へ 贈る包丁
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隣り家の屋根に止まりし鴉ゐて そろそろかと問へば亞々と鳴く
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卵黄をひとつ残してたそがれる米と混ぜたら明日は晴れる
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日課だと割り切ってから鈍くなる飾っただけのログボの山よ
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老姉は雪に埋もれた居に一人雪はねを待ち猫と語らう
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雪道を拾い食いする吾の仔犬『ぺっ』と叱ると蜜柑の皮落つ
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フライング生ゴミ狙うカラスたち生に対する執着を見た
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咳してもマスクせぬ人くしゃみしてマスクするのは人の世なりけり
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粉雪にカラスが飛んで子どもが走る今日は笑顔で登校してる
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木漏れ日のスポットライト 庭先にぺったり伏せて眠たげないぬ
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枝先の つぼみ見ながら 手入れする 梅の老木 風花かざはなが舞い
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凍てる地に春のつぼみは迷いつつ首すじ震え桜草咲く
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