皆思い思いの記憶があるんだろ だから思い出話は尽きない
7
ずっと先も覚えてるんだ あの声と3秒止まった歩みと微笑み
4
25mプールの5m地点でぼんやり 本当はどこに
8
会いたかった人に言いたかったことも言えて顔は忘れた 嘘ですハッキリと
7
ヒトの為に色付けてんじゃないだろうにあんたたち 謝るのもエゴが過ぎるね
5
唐突にグータッチねだる幼児おさなごに 驚き照れつつ こぶし合わせる
12
理不尽をゴリ押しできぬ人間は徐々に居場所が狭くなりけり
11
旅立った愛犬思い涙する虹の橋にて再会望む
14
今日もまた眠れぬ夜となりそうだ休まる夜はいつになるのか
10
幾夏いくなつの標準偏差に差はあれど満点取れる気がした放課
9
1人では解決不能とわかりつつ頼れる先もどこにもあらず
11
情けなや苦しい時だけ神参り弱き心がさらに弱まる
10
ふと見ると西の夜空に赤い月 絵に描いたよう綺麗な三日月
24
あの雨の後から蝉の声はせずアナウンサーの話す声だけ
13
秘密です、あなたを見つけるその理由わけは。 「背が高いから」を隠れみのにし。
9
陽の当たるあの子の隣にいるときは海の中で息してるみたい
6
8時まで昼寝 よく見たら18時 お得感でまたひとねむり
8
鮭から骨抜いた言うから買うたけどダーツの矢みたいやから許すわ
6
「ぜひ〜」は社交辞令であろうけど 沈思熟考いかに応えん(諸姉の御助言乞う)
6
久しき学校恨めどきっとあの子は教室にやってくるから
4
若い娘に呑みに行こうとLINEせば 「ぜひ〜」と返され 沈思する俺
6
同類を育てる教育疑問持ち 拒否することで抗う戦士 /不登校の子どもたち
17
急に思い出す『忘れ去られる くらいなら いっそ憎んで ほしかった…』/昔のCM?歌?
13
りっぱにはなれない、いつも恥ずかしいわたしのままでそっと寄り添う
11
切り株にならうと思ふ 養分を若芽に与ふしずかなものに
12
予報見て続く暑さにうなだれる我を慰む九月の花火
20
懐かしいアイスを食べる 思い出や涙があふれて疲れてしまう
16
逃げてきた 追われていると思ってた 踏まれる位置に咲く花が悪い
7
不均衡はびこる国の蒼白き月よ、女よ、もはや譲るな
9
誰とでも手を取り合えるわたしではなかった 友のかたじけなさよ
10