感情が想定内をはみ出して気づいてしまう好きの領域
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放たれて月に遠吠えするようなクレーンたちの工場夜景
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「学校に兄は行くの?」と訝しみ保育所に行く夏の弟
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寝る前に古い日記を縦に読む「今日」という日を五年纏めて
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乾燥もあるかもしれぬ 熱帯夜 エアコンはやむなし せいぜいうがい
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いつのまにか はな・のど違和感 風邪気味か 終電移動のダメージ抜けない
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擦り切れた バスタオルでさえ 猫柄の品物ものはいとしく捨てられなくて
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うっすらと 明けゆく窓辺眺むると まだ人通りもなく まちは静寂
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じんせいは とつぜんせつだん されるので ぷろせすとちゅうでも 満ちていたい
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「友達」の音の形を確かめる 愛しているとバレないように
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一人では生きてゆけない ときだって気高さゆえに絶滅したの
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つぶやきが Xとなった ブラウザで アイディア否定 された気がした
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レトルトを温めながら空を見る世界が変わるそりゃすげーなと
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そら豆のかたちになれず死んだきみ 夏が来るたび思い出すんだ
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男だとか 女だとかに とらわれず 君だけが好き パンセクあわ
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オホーツクの真夏日続く夕暮れに何に吠えるか隣家の犬
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精霊の 言葉もあてになるものか 鏡はいつも逆さまに見よ
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罪なんぞ 諦めちまえ 幻に 明るい未来 見えては来ない
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いいことも 悪いことさえ 人として 生きていく上 経験として
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背伸びして買ったヒールの高い靴 ため息ぽとりデートへ向かう
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三日月より ほんのすこーし幅ひろき 月よ まあるくこころを包んで
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脚本書くことに 再チャレンジだ 立ち上がれ 書き始めれば 手が導くさ
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ズミ見えて怖怖こわごわモップかけてたら 「ありがとね」って意外と優しい
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写真見た やっと嫁ぎし 我が娘 彼との旅で 満面の笑み
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お風呂の鏡が盛れるのはちゃんと入ってえらかったから
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西の空光をはなつ欠けた月 私を優しく包んでおくれ
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知らない制服で意味ないばんそうこうを撫でる新快速のなかはさむい
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焼きたてのシフォンケーキも優しさであなたに勝てる見込みはないね
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絲口いとぐちは 手づから足掻あしが見付みつくりて 餘所よそより受くるものにあるまじ
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辞世の句 戦国の世を 生きし人 いざと言う時 詠まわれしかな
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