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痒いとこ掻いてもくれずほんとうに役に立たない背後霊だな
9
怪電波未来の国から受信中我宇宙人あなたはだあれ
8
ふらっと来て我が家を選び十五年猫様のココふらっと旅立つ
16
髭男でホメオスタシス知ってからそれについての歌を詠みたい
3
人間の家が心のなかになくきみのことばに滅ぶ祝祭
3
もう二度と惨めだなんて言わないでカーテンの波ずっと眩しい
5
キツい日に 穏やかですと 書く手紙 届くころには 越えていたいと
26
気に入らぬ皿を投げ割る猿の子を抱きしめて殺したくなる冬
6
愛一つ無きを悟りて断捨離す これで残るは脳の内のみ
8
カラスさん 外でカーカーいっている ねこたち起きて カッと目を開く
8
明日
(
あす
)
のこと おもい
煩
(
わずら
)
い 日が暮れる 今日という日が もったいないね
17
手の上の豆腐に包丁入れるときあるいは母の子宮を出たとき
4
不真面目になった一限をサボった二限もサボった今日もただいま
3
「まぁお前 精神年齢オトナやな」自覚はないが悪い気はせぬ
5
秋雨のシャワー浴びたらイケメンに すみっこに居たのっぽのススキ
6
大き鉢にレモン植え替え
触
(
ふ
)
る土の
掌
(
てのひら
)
に
沁
(
し
)
む
生
(
せい
)
の温もり
12
わたくしの地獄をつまりと一行でまとめる人の顔の涼しさ
10
朱鞠内生まれ氷点下育ち玉置浩二のファンみな友達
7
昨日まで押入れ暮らしだった君 愛しく取り出す 薄羽毛布団
9
運命は 君ではないと 知りながら 振り向かれたら もう動けない
6
確かあの時君 雪にはしゃいでさ 今じゃ哀しみ 降り積もるだけ
3
憂なく待機していても急に来る ブーツ、ジャケット、タイツが主役
1
秋竜胆むらさきそみて衣手になだれうつ信仰篤き隣人とわかれ
4
基督に酢は澄みかへり受難曲愁嘆場より青年離れ
4
隣人は敵ほろぼせるまで互みにも解釈違ひの黙示録誦す
2
はるかなる他者のうちにて戸を叩く「われを識るものここにもおらず」。
3
戦争に秋深まりぬ咲き及ぶ石蕗の先しがみ付く蟷螂
7
たがための瞋りならむか葉鶏頭襤褸にて立ち枯れぬガザ報復
6
修辞さへ前衛さへなき簡単で啖呵をきつてくれるな餓鬼よ
3
考えるさてどんな服着てたかと十一月の陽気と言われ
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