間違いがそもそも元よ探しもの檸檬はぎゅっと絞り続ける
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顔を上げ壁を乗り越え見下ろして一歩踏み出し世界は逆さ
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雪なんて降るのか肩に二人ならきっと並んだ冬の道だよ
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頭痛して保健室にて仮眠する目覚めかけここは白い海原
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放課後の夕陽の窓に置き去りし明日の灯りを探しゆきたり
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寒空にふわりと舞うのは君の命 掌の熱で掴めず溶ける
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真っしゅぐ真っ直ぐと言い過ぎていく顔を拝めないまま追い越されるなんて
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魂の ギター高額 落札と ゆえ人使用 涙の選択
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借金を 七百万も 貯めといて ギャンブル負ける クズな芸人
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僕がもし 死んだら悲しむ 人は3人くらい 人間関係 断捨離したから
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ふぅぅってすこし遅めの昼食をたいらげあげる吐息とマスク
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帰省せば机にぽつり葬パンフそっと部屋出て知らぬが仏
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血が滲むみたいな恋をくりかえしすぐに汚れる僕の心臓
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三日月の メイドが静かに提供す ヤミ伯爵の 惑星サンド
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泣きながら 背にのしかかる 怪物の 由来を君は 知ろうともせず
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蹌踉けても起始と立つ真四角のゴム印ヒールを押してく裏通り
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〝君は君として為すべきことを為せ〞カーテンの裏に書いてあった。
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星として 輝く責務を果たそうと すればするほど 深くなる闇
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きれいだ赤が。きらめきの隣家のイルミをみつくろい選んで決めた
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自販機の珈琲で温う掌にバラの十円まもなく乗るの
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つまり何? 掴みどころない解釈を掴もうとしてる至難の技で
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満月の夜に食らった悪夢らを 加工して売る 虹色の獏
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〇〇好きに 悪人いないというけれどそれ言うことで悪にみえる
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いつか夢に見た未来が今だろう 鈍足タイムトラベラーたち
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永遠も数多の無限の一幕で生きるも死ぬもパレードのなか
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蒼天へ漕ぎ出せ船よさらさらのリネンのシーツを白き帆にして
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頬 瞼 唇 唇 歯 唾液 舌 順々に火が点される
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心中になる 陽炎に炙られて数えきれないキスしてるうち
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今日もまた路上であたしひまわりにされちゃう魔法をかけられて夏
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愛してる(きっときみではないひとを あるいはきみの知らないきみを)
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