さみしさはあなたの頬をつたわってだれもしらないうみの面を打つ
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いつもより君がカッコ良く見えるのは、きっと眼鏡をかけてるからかな。
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太陽は雨を知らない世紀末コンクリートを鉄風が這う
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うすい月天空に居る秋の朝まだ目覚めない猫の主人公
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秋湿りじめじめ続く長雨に 一筋の光 虹が瞬く
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美しい秋の陽気に老夫婦 墓荒らしには最適の日々
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死ぬまでは常温なのに腐らない漕ぐ人が肉、自転車は骨
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寒空の連絡廊下は五線譜の真上に架かったデクレッシェンド
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是非もなく人事不省のまま放り出された場所でよくやってるよ
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一滴のプリニー蒼に垂らされて生コン色の海嘯が来る
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水晶を幾ら磨けど映らない未来って奴を迎えに行こう
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息を吸う 羨ましいの「う」の口で 「うらやましい」を音には出来ず
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かさかさと鳴りそうな手に塗り込めた ため息とかそういう類のあれ
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寿命無限チートの僕ら、食い尽くしながらえ、飢えてもなおえる
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担々麺 辛ラーメンに チャーシュー麺 味噌塩醤油 長崎ちゃんぽん
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少しでも 話せただけで 嬉しくて なぜか明日も 話せる気がする
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夢の中 君と二人で 夢占い 正夢と願う 布団の中で
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あいたくてあせっていたからあえなくてすきといわれてまいごになつた
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刻の間にひとりぼっちの影法師夕凪に消えかけの私
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好きになるより先に傷つけ方を知ってしまってほんとばかだね
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今までは 灰色だった 生活に 君が虹色 垂らしてくれた
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痛みより 救われたいと 願うなら 道は開ける 一人じゃないよ
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善いことも 悪いことさえ 飲み込めば 生きてる価値は 十分わかる
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朽ちる花 時は無残に 過ぎてゆく 手を出さずとも 時は忘れず
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営みも 遮るなかれ 良心の 痛みに耐えて 命のままに
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息すれば 鼓動は続き 腹も減る 命は常に 生きようとする
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声を出せ 助けを求め 這い上がれ 希望を持ちて 光に進め
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何のため 他人に聴かれぬ 歌作り 人に読まれぬ 詩を詠もうか
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何のため 人は考え 話する 孤独を嫌い 愛を求めて
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何のため 鳥はさえずり 虫は鳴く 伴侶求めて 生殖のため
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