負けず嫌い 他人ひとに勝たぬと得られない幸せは脆く悲しいものを
9
頭痛してまぶたを閉じて脳をみるたまらなきことお掃除したき
12
コトリ鳴る鎮座まします仏壇の母のお骨は押し合いへし合い
12
踏み歩む ほどに離れた きみの影 振りかえり待ち 手を差し伸ばす
2
街角で肩ぶつけてきたおっさんへ 20ハタチの肩はまだまだ強いぞ
6
雨上がり 煙る街並み 夕焼けが お疲れ様と 優しく染めて
16
チョコレートシロップみたいに人生を舐めてせいぜい火傷してろよ
4
異性から好意寄せられていたことこんなに後に気づくなんてね……
3
むばたまの緑に亜麻のみぐし変へ鹿島立つ日ぞつひに迫りぬ
4
ポコポコと ねこがどつきあう また「ポコ」と 笑っちゃ悪いか ふたりは真剣(笑)
10
暖かな雨落ちる通学路みち見下ろせば小さな傘の花いろとりどり
13
春一番 冬で受けた 向かい風 代わりに押して 僕の背を
2
絡まった文章にこそひとすじの輝く意図が編み込んである
6
スーパーで 最後にカゴに入れようと してて忘れた雪見だいふく
13
うっすらと 空にも街にもベールして 優しく覆う春霞かな
10
昼過ぎの 各停電車に流れゆく 時間ゆったり 降りたくないな
11
進歩だが ころころ変わる真実に 何が良いとか何も言えない
8
不満ばかり言うんだからと不満言い無限に続く不満の連鎖
5
ありふれた 君達だけど この庭に いないと寂しいパンジーの花
15
水面から底に佇む藻の日陰 そっと凝らせば雑魚の営み
3
この頃は安定剤をよく使う薬が効いたら今が変わるか
8
つまらない生きているのが嫌になる心当たりに引き込まれ居る
7
お名前を呼べど気付かぬ若者よ 医院でヘッドホン付けてくれるな
9
前の大根 ツナ缶とともに消費して 次の大ぶりが控えているんだ>とりあえず豚バラ大根
6
ものぐさな主婦あるあるか?一人飯 サラダこしらえ キッチンで食ふ
13
山霞む空の機嫌を確かめて 落ち込んでるとにっこりお日様
3
目が覚めて横目に映るスリッパで 寝相の悪さに寝癖抑える
2
孤独へ誘おうとする手を振り払う ほんとにひとりになってしまうから 
3
間違えた!出逢うべきひと間違えた! 間違えたのはタイミングかもよ?
8
美しい思い出だけをここに置き 無言で飛び去る赤い風船
10